車庫のトタン屋根に落ちて 跳ねる雨粒は どこか儚げで 雨が弱まってしまうと 跳ねることさえできず ただただ落ちて行くだけの 一粒の水へと変わっていく。 私はどちらかというと 神社で耳を澄ますと聞こえる 木の葉にあたる微かな音の方が 好きなのです。
鉛筆で書いた文字を 消すためだけに生まれてきた なんだか ずっと すみません すみません って へこへこ謝っているように見えたので そっと 小指で撫でてやった。
扇風機の中心の 丸いプラスチックの部分に 黄色い付箋が一枚 なんだろうと思ったら 小学生の妹の字で えのぐセット だって。 なんだか 平和だなあ
夜露に濡れた紫陽花 一瞬だけ 笑ったように見えたのは 気のせいでしょうか?
カメラのレンズを覗くと ふと 初夏の香りが漂って来ました。 古いカメラなので画質は悪いですが その画面には 確かに梅雨と初夏の境目がうつっていて なぜだか 何年も前、君の部屋にあった 安物の風鈴を思い出し 君に会いたいと思ってしまいました。
学校に行けない人たちは その人たちに問題があると あの人は言いました。 学校に行くのが「普通」で 学校に行くことが「健全」で 学校に行けないのではなく 学校に行かないだけなのだと。 私は、詳しいことは何もわからないけど 結局一度も姿を見なかった 去年のクラスメイトが 学校にこれなかったのは 少なくとも先生が絡んでいる と 私はにらんでいる。
青春したいな そう言える相手がいるだけで うらやましいと思ってるよ あの子は、多分。 体育祭で勝ちたいのは、分からない。 吹奏楽コンクールで勝ちたいのは、分かる。 リレーで転んだあの子を責めるのは、分からない。 あの子からバトンをもらって、最下位でゴールしたあの人。 あの人を慰めるのは、分からない。 自分は何が言いたいんだろう。 そんなこともわからない私に あの子のことをわかれなんて そんなこと無理でしょう?
鳥のさえずり。 こんな時はいつも 鳥の種類ぐらいわかるようになりたい と思う。 まだ車輪の取れていない自転車が 家の前を通り過ぎていく その様子に 時々涙が出そうになる。 風になって聞こえる 踏切の音。 隣の家の庭で遊ぶ 男の子の笑い声。 白いトラックが 夕陽に紅く染められたころ 烏の鳴き声はするでしょうか。 なぜだか、君に会いたい。
8月 夏祭りの日 男女4人で行った近所の夏祭り なぜだか君を意識する 2学期 いつかはわからないけど 人生初の恋に落ちる 2月 休校前 君への気持ちは自然消滅 そんな自分が悔しかった 3月 休校中 偶然本屋で君と出会った 話していても 何も感じない 6月19日 久しぶりに君を見つける なぜだか目が離せなかった そんな私は再恋少女。
からの硝子のコップに 入っているのは 夢でも希望でもなく 真っ青なビー玉。 そっとのぞき込むと 小さな自分の顔が 青白く。 からのピンク色のコップに 入っているのは 愛でも勇気でもなく 真っ黄色の花びら 向日葵にしては小さくて たんぽぽにしては大きくて なんだか不格好な花びらは そっと指にのせると どこかへ飛んで行ってしまった。