27クラブ
こんにちは。お久しぶりです。
前回お会いしたのは、専門学校入学の時でしたね。
さて、本題に入らせていただきます。
私は明日、27歳最後の日に死にます。
ですがどうか、"こんな手紙をもらったのに助けられなかった"なんて嘆いて、ご自身を責めないでください。
これは、この世界の決まりなのです。
天才は、次の天才に頂点を譲らなければならない。
才能を持った者は、一定の期間しか生きられないのです。
おそらく明日、私は気が狂った通り魔にナイフで刺し殺されます。あるいは、原因不明の病気で倒れ、そのまま死ぬでしょう。
それでももし、神の有難迷惑なお慈悲で生き残ってしまったら。その時は仕方がないので、私は近所の川へでも飛び込もうと思います。
私は天才ミュージシャンだから。
人気の有無やデビューしたしてないなど、関係ないのです。
私の作る音楽は、のちの天才達の道を阻んでしまいます。だから、未来のために死ぬのです。
さようなら。