バターがあったから砂糖と混ぜる。卵があったから少し君にあげる。アイスクリームは好きだけど、溶けすぎたら美味しくないから、と言ったいつかの夢すら遠くの空に落ちたのに、いつまでもふるっているの、白い鱗粉。冬が夏になるまでただ待っているだけの蝶かな。熱りもいつか冷めるよ、とまた声がする頃には、できているかな。
何のために生きているかなんて、解らないし解りたくもない。子孫を残すことがゴールだとして死んだら何になるの、と言ったから僕は君にチョコレートをあげようかな。幾度も冬はくるのに、あの青い空はいつまでも変わらないのに、この曲は終わるし、この定期テストのループも、きっと人生だっていつかは終わる、でもそれが今じゃなくてもいいと思うよ。 君のために、僕が恋することができたら、それでいい。
朝 しとしとと降る 痛みを連れてくる でも嫌いにはなれない それはまるであの子のように