君が寄越した 小さな嘘でさえ 私は抱えて生きているのに
湯たんぽみたいなこの恋は 抱きしめて温めるとどうなってしまう?
そうかと唐突に思い出す 写真に写せなくたって 詩なら ことばなら 君に伝えられるじゃないか
山の縁の赤い色が 私が涙を堪えている時と似ていた
心だけが泣いていて 私の顔は紙みたいに 真っ白で平らなまま 感情が出ないまま 君を嫌いになろうと 考えてる最中なのです
君が私を見つけて手を振った瞬間 現実が夢みたいに浮かんでしまった いけないな ああだめだな 君がいるだけで 君と笑えるだけで 生きてて幸せだなって思うよ
甘い甘いカカオの液体を 喉の奥に染み込ませて 私は火傷した舌を ぺろりと出して冷ましてる
今年も君の誕生日をお祝いできること。それはわたしのしあわせ。来年も再来年も10年後ももっともっと先の未来でもまた、私は変わらず真っ先に「おめでとう」って君に伝えたいんだ。あなたのそばにいたいんだ。
おはよう、と おやすみ、と 毎日のそれだけで 幸せだなんて言わないで もっと もっと 話がしたい
匂いすら感じ取れない夢の中 君を抱きしめたその体温が 暖かかったということだけを ぼんやりと思い出せる そんな冷え込んだ11月の朝