私、君の彼女になりたかった
遠くに行ってしまったきみのこと わすれないように きみを心の中に溢れさせてしまったから 突然きみの帰りを知ったわたしは 強くなってしまった好意の渦の中 ただきみにあいたいが止められない
おはようってニコってしようとした その影から現れた君の姿に 驚きすぎた私だから すこし言葉に詰まってしまったんだ 君に初めて会った日から 突然君が現れる想像とかしてたはずなのに そんな現実しあわせすぎて 1人前を歩きながら 笑顔を噛み締めるのに大変だった
思っていることを 思い続けていたことを 久しぶりにまた書き出してみたら 私は少し変わって見えた
何もしない日が一日ないと きっと力尽きて倒れてしまうよ
言わなかった思いを 今更ぼそりと小さな声に乗せて呟いてみる 君との思い出なんて数える程しかないから 君を初めて見た日のことを なんでもないように語る私は 君のいないこの街で 君をいつまでもわすれられない
季節外れの冷たい風に吹かれて 冷えきった私の手を温めてくれる誰かが欲しい
昨日の大雨で 遅咲きの八重桜の花まで散ってしまった 私の表情からは きっと、不安は消えたんだろう 一緒にお弁当を食べるひとがいて おはようって微笑むひとがいて 私の生活概ね順調なはずなのに まだ私のほんとは猫を被ったまま 慣れないメイクの下の私を まだ誰も知らない
きみはきっと大丈夫、私がいるから きみはきっと大丈夫、私がそばにいたいから
君のスマホに残る私の痕跡は きっと周りの誰よりも少ないだろうから はるか遠くで地面をふみしめる君が 一番最初に忘れるのは 私だ