ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 2.コマイヌ ⑥
「…そしてボクはネロ。滋賀禰蕗。まーこんな変わった名前好きじゃないけど」
「…禰蕗? ネクロマンサーじゃなくて?」
わたしが聞き返すと、”ネロ”は面倒くさそうに返す。
「その説明は長くなるから後で…で、本題は?」
ネロに言われて、わたしはあぁ、と今の状況を思い出した。そう、わたしが色々聞いたからこうなったのだ。
「まず、さ…”力”って何なの?」
わたしは恐る恐る聞いてみた。まずこれが1番気になる。
彼らは少しの間沈黙したが、やがて耀平がちょっと嫌そうに口を開いた。
「まぁ…”力”ってのは、常人が持っていない、常識の範囲外のことを引き起こす”なにか”だな」
「正式に言うなら”異能力”だがな」
微妙な耀平の言い回しに、師郎がさらっとまとめてくれた。それでもわたしにはイマイチ分からない。
「”異能、力”―」
「そう、”異能力”。そして異能力を持つ者を”異能力者”、またの名を”メモライザー”」
師郎がまた意味の分からない言葉を引っ張り出してきた。”メモライザー”とは。