あの景色
高校での三年間っていうのは、
今までの人生でいちばんくるしくてつらい時期だとも思うし、
いちばんたのしかった時期だとも思う。
いろんな想い出をつくって、
いろんな考えを知って、
この三年間で本当に成長できたのではないかと思う。
春になれば、
またあたたかい匂いを思い出して、
桜の香りに鼻をくすぐられる。
その甘さが、
私には苦い。
あのあたたかい風が、
あの子との想い出を想起させるから。
風に連れ去られ、
空に舞っていく桜は、
あっという間に吹かれて私の元を離れていく。
あの子が私から何も言わずに去ってしまったのと同じように。
目を閉じれば、
浮かんでくるあの景色。
美しいあの景色を、
夢に見ることはできるだろうか。
あわよくば、
その場所に行って見たいけど。
こんなに長く書いたのは久しぶりだ。
それだけこの高校への想いが強いっていうことなんだろうな。
なんだかんだでたのしかったな。
離れたくない。
あんなに良い先生と、
あんなにだいすきなともだちに、
もう毎日会えなくなるなんて。
本当に出会えてよかったな。
私はなるべくしてこの高校に入ったんじゃないかと、
思うほどだ。
一つ悔しいのは、
三年間皆勤賞じゃなかったこと。
だから精勤賞になってしまった。
繰り返しになるけれど、
それだけが悔いだ。
あともう一つ。
私の名前の一文字目と、
ハートが書かれたビニール傘は結局返されなかったな。(笑)
どこでなにしてるんだろう。