座禅組誕生伝承書
座禅組誕生伝承書
~第二章・苦難の道流れ~
非リア族はひたすらに座禅を組む。
悟りを開き、神となり存在の為に。
だが、座禅はもう一つの目的があった。
心を無にし、清め、邪悪な魂を滅し、恋人を待つ。
いつか、恋人が出来る。そう信じて座禅を組んでいた者も多い。
だが、それは困難を極めた。
心が乱れれば、リア充族の姿が目に入り、座禅どころではなくなる。
非リア族はリア充族の愛を分かち合う姿を必死に堪え、座禅を組む。
中には、途中で座禅を組むことを辞めた者もいる。だが、その者を見た者は、いなかった。
辛く、苦しい道のりを流れるように耐え凌ぐ。
それはまるで、龍が舞うように美しく、華麗な光景であった。
続く~