青空に滲んだへたくそな虹 見上げた子供たちの笑顔の先 見つけてほしそうにこちらを見ている 旅客機が横切ってイラついたスピカ 夜更けまで待てよと午後の太陽
ベランダに漏れる灯りが ひとつまたひとつと消えてゆく 汽水域の24時 遠くの工場地帯咳こむ星たち 常夜灯の下にはラブソングみたいな二人 頬を赤らめた月と囃し立てる夜光虫 さあすべてを忘れてムになろう 向かい合う闇の先 水を切る音に耳をすまして
お揃いの服 裾が踊る 晴天の彼女たち 束ねた窮屈は新しい門出 ルーキー冥利に酔いしれよ そして歌うように日々をゆけ
潮止まりの街 なまぬるい風に乗って ビニール袋が空に舞う 青と白のコントラスト あれはそう ニューヨークの幻
恐怖する青さ 揺れうごく猜疑心 新しい風になびく黒髪 さながら希望をはねる鎌のごとく
もしもの話で気を引く君に もしもの話で答える僕に もしもの世界はどうでるか かけがえのない君との時間に 水溶き片栗を注ぎたい
しめった終電の音 燃え尽きた羽虫の音 あしたはきっと笑えるよ 月のフィラメントが切れる音 どこかで聞こえる子守唄
夜の先になにがある 期待した所で靴は濡れるだけ 一番のりの花びらが 春をまたずに流れてく まつげの間に落ちた雨つぶ 頼りない街灯をきらめくものとして
しなやかな指のよに 揺れるカーテンは冬仕舞い 思い出せないCメロは あちらの窓へ吹き抜けた とってつけたよな孤独感 よせばいい よせばいいのに春病