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小説みたいな話(?)

小学校6年生の時。親友A美と好きな人が被っている。2人ともそれは知ってて、その上でお互い好きでいようっていうスタンスで、2人で普通に恋話もするような関係。
私は淡い期待は抱きつつBはA美のことが好きなのかなってなんとなく思ってた。
ある日、そのBのキーホルダーの裏に落書きをするブーム見たいのがあって、A美はそこに小さくスキって書いたらしい。すごく小さく、しかもまわりも落書きだらけだからぱっと見じゃ全然わからないくらい。でもBは気づいた。それからそのことが気になったみたいで、「これ書いたの誰?」って手当たり次第に聞きまくったみたい。
私にも聞いてきた。学校帰り、家の方向が同じでみんなで帰っても最終的に2人になるのだ。
「ねーおれのキーホルダーにスキって書いたの誰か知ってるー?」「…んー」
適当に濁したかったんだけど、失敗。
「知ってるような知らないようなー…?」
「え、誰、誰???」
「(あ、やば)言わない!絶対言わない!!」
「なんでだよ!知ってるなら教えてくれよー!!笑」
「いやー言えないってー!!!」
こんなやりとりが暫く続いたけど、あまりの彼のしつこさを避ける術ももう無くなって、
「じゃあ、さ、私の秘密教えるから?それで勘弁して??」
Bは承諾。A美の秘密を守ることに成功だ。
「で、秘密というのはー…??」
私が言おうと思った秘密というのは、Bを好きだということ。勢いで言っちゃったけど、どうしよう。
「…えーやっぱ言いたくないよーー」
「無理です。約束は約束」
「いわない、言わない(言えない)!!今日もう帰るわ!バイバイ!!!!」
私はその場から走って逃げるように帰った。
次の日も帰り2人になったけど、今日も言えない。
「秘密教えてって!ずるいからそういうの!」
そう言っても、そんな簡単には…
その日も頑張って何も言わないで帰った。その次の日も、次の日も。
3日くらい経って、さすがにBも怒ってきた模様。
「さすがに教えろよ!今日はもう待てねえから」
「無理無理!この話は無かったことに…!!」
そうやって2人が別れるT字路のところまで引き伸ばしたけど、今日は絶対言わせる気みたい。
「さすがにいえって!」
「う、…うーん」
(すき)
喉のところまで「す」がきてるのに、そこで止まって声にならない。