decade
2011年3月11日、僕は福島県内の保育園にいました。14:46分、カタカタと小さい揺れがきて「地震かな?」と思ったのもつかの間、急にズドーンと大きな揺れを感じました。まだ6歳とはいえ、恐怖を覚えました。揺れた時間が体感では10分くらいに感じました。
祖母が海から50mくらいのところに住んでいたので震災から1週間後に現地に行ったら家の基礎しかなくて震災が奪ったものの憤りの思いを持ちました。
祖母は津波からにげることができたので会えたときは嬉しさで頭と心がいっぱいでした。
今までの9年と364日間、つらい記憶だからといって忘れようとしましたが、10年目の今日、東北で生きている人としてこの体験は伝えなくてはと思いここにつたえました。
今年の2月13日に福島で大きい地震があったときに震災の記憶を思い出しましたが、10年前を乗り越えたのだからどうにかなるという風潮が日本中で起こったときには人と人のつながりの大切さを改めて感じさせられました。
復興にはまだまだ時間がかかりそうですが、さらに10年後の岩手、宮城、福島の3県が2011年3月11日の14時45分の頃のようになることを祈ります。