二人の転生者 #1
目が覚める。二度寝をしようとするが暑いわけでもないのにかいた汗で、気持ち悪く眠れない。まだ外が暗く、アラームもなっていない。スマホを見る。時刻は2時前、起きるにはまだ早すぎる。仕方がないので体を起こし、ゲームの電源を入れる。
最近、よくこんな夢を見る。夢で知らない誰かが、なにかいっていて、目が覚める。そして、変な汗をかいている。二重人格とゆうやつだろうか、俺の中にいるもうひとりがなにかいっている、、、いやそれはないか。
静かな、そして時々トラックのエンジン音が聞こえる空間でカチカチと操作音が響く。
ゲーム自体は余り楽しくはない。ベットにうずくまりじっとするのがもっと面白く無いだけだ。朝勉をする気はさらさらない。
僕は生きていることにおもしろみを感じない。前は友だちと過ごすときを、家族と過ごす団楽の時間を大切に感じていた。今みたいに感じるようになったのは高3に進級してすぐだった。それがきっかけだったのかもしれないし、溜め込んでいたのかもしれない。はっきりとはわからないが、言えるのは突然、全部に色がなくなったように感じた。いつもハイテンションで絡んでくる友達、食堂のおばちゃん、おとなしい彼女、そのすべて色あせて見えた。必然的に僕は不登校になった。
別にこの世界、すべてが面白くないわけじゃない。ただ、今このとき一瞬一瞬が退屈で、楽しくないだけだ。転じることのない物語のようなそんな刺激のない世界に感じてしまっただけ、それだけだ。刺激がもらえるとゆうのなら欲しい。運命を変える出会いを、世界を狂わす出来事を、思わず失神してしまいそうな体験を。
無理とわかってはいるが願う。もし、もしもの世界をおもって。刺激を、僕を変えるほどの刺激を、なんでもいいからくれ、、、、