幼い自分が 知ることの無かった痛みが 高い紅い秋の空に 舞って散る
「僕はずっと誰かを探していた気がするんです。もし、もしもです。万が一の奇跡で、それが貴方なんてことはあるんでしょうか」
目を細めて月を滲ませる まだ明日は来ないみたいだから 今日の分の「ごめん」を捨てる 心が少し軽くなる
水道水が冷たくなって 長袖のシャツに手が伸びて 鱗雲に想い人を重ねて
夏と秋の境がなくなっていく そのさきには冬もみえる ことしは受験だ どんな毎日がまっているんだろう
君に恋してた あいだの記憶 ベッドに埋め込んで ぼくは浮かんでく すべて忘れたい 宇宙の隅で 虫のように細かくなって 君の茶色い髪のひとつひとつを この手で数えていたい トゲトゲして数えやすいよ だけどもう すべて忘れたい 火星から3日ワープして 君のきれいなそばかすで ケンケンパして遊びたい 四つん這いだからうまくいかないよ
その名も「夏を煌めけ!」略して「ナツキラ」。 テーマは『夏』。その中でもとびっきり明るくてはっちゃけてて気分のアガる簡単なポエムを書いて投稿しましょう、というお祭りです。 参加してくださる方は、タグに『ナツキラ』と入れて投稿してください。こちらは大規模企画とは違って全文字全角カタカナです。 ナニガシさんは病んでないくせしてその手のポエムを書くのが大の苦手なので、皆さんの文才に期待しております。書けそうなら僕も頑張る。
誰よりも自分に厳しくて 誰よりも人に優しい君に 僕が魔法をかけてあげる 痛いのがふわっと消えるよ やわらかく君を包むよ 僕の魔法はとってもよく効くんだ 幸せがきっと君に訪れる とびきりのおまじない
一生懸命出来ないことを 最近の暑さのせいにして 布団の上で横たわる日々 このまま溶けてしまえたら 想像だけが部屋いっぱいに広がる 部屋から忽然と私だけが消える 溶けたら痕は残るのだろうか 名探偵もビックリの大事件だ 少し笑えて でもやっぱり体は重い あー、本当に消えてしまえたらな 妄想は、続く
夕焼けの 背中に乗って 街を抜け 遠い遠い 君に会いにゆく