思いうかんできえていく 言葉に浮かぶ 「君」 という字に意味が欲しい
うさぎは月にいないと科学者たちは言う。 僕も事実が好きだし、大事にしたい。 だけど、夢は夢でいさせてほしい。 その先がどうとか、前がどうとか関係なく、夢であることで少しわくわくできる。 うさぎがいなかったら世界が変わるわけじゃない。 でも、僕の気分が変わる。 そんな些細なことは僕の2番目くらいに大事なことだ。
消えたい、と言うと そんなこと言わないで と、返される そいつは違うぜ と、勝手に私は思う 絶望を口にして 心が救われるなら いくらでも言葉にすべきだ そして絶望を口にするのは 意外と、結構、勇気がいる ので、 伝えてくれてありがとう と、言って欲しい と、勝手に私は思う
屋根唄う雨の音と秘密の回想文 内緒の恋心きゃらめるに溶かして ぽつりぱら とんとんとん 緑濡らす雨の庭と窓辺に座る猫 上手くいかない俗世から逃れて しとしと しとりひとり 揺らめく水面に君の傘と紫陽花
月日が経つ。 どんどん離れていく。 あなたはあまり変わらない。 私はどんどん変わる。 いつの間にか、薄れてく。 でも、 あなたの創り出したもので、 ふと思い出す温度 あなたは今でも、あの場所に… 私はいつでも戻れるのだと 安心させてくれて ありがとう
叫びたいんだ 意味がなくたっていい 綺麗な言葉じゃなくてもいい ただ 思いのままに 気の向くままに 東京の放送局まで届くくらい叫んでやるよ
思ったよりも背が高かった 想像よりも手が冷たかった それくらいの些細な発見で 土日も心を躍らせていたい
風にふかれてみないか それはきっと つまらないけど それはいつも 答えないけど 水に浸してみないか 指をすこし 服を着たまま それですこし 地球に帰る つまらないけど ウソみたいに 全て消えていくけど 今は何も 嬉しくないけど 風に吹かれてみないか 楽しいかもしれないこと 諦めちゃいけないから 今はすべて 暗くて仕方ないけど 風に吹かれてみないか
独りだと思っていた 世界は怖いと思っていた 宇宙船の中 窓から惑星が見えた どうやら僕ら、独りじゃないようだ 世界は僕が思うよりずっと優しいようだ 知らなかったな 流星群の中 小さな手をとって 僕らは同じ今日を生きる
「大丈夫」と無条件に信じる心は そう長くは続かない 不安のなかで かつて抱いた「大丈夫」を追い求めて 来る日をまた一つ 一つずつやり過ごしている