目を細めて月を滲ませる まだ明日は来ないみたいだから 今日の分の「ごめん」を捨てる 心が少し軽くなる
誰よりも自分に厳しくて 誰よりも人に優しい君に 僕が魔法をかけてあげる 痛いのがふわっと消えるよ やわらかく君を包むよ 僕の魔法はとってもよく効くんだ 幸せがきっと君に訪れる とびきりのおまじない
夕焼けの 背中に乗って 街を抜け 遠い遠い 君に会いにゆく
思いうかんできえていく 言葉に浮かぶ 「君」 という字に意味が欲しい
うさぎは月にいないと科学者たちは言う。 僕も事実が好きだし、大事にしたい。 だけど、夢は夢でいさせてほしい。 その先がどうとか、前がどうとか関係なく、夢であることで少しわくわくできる。 うさぎがいなかったら世界が変わるわけじゃない。 でも、僕の気分が変わる。 そんな些細なことは僕の2番目くらいに大事なことだ。
思ったよりも背が高かった 想像よりも手が冷たかった それくらいの些細な発見で 土日も心を躍らせていたい
風にふかれてみないか それはきっと つまらないけど それはいつも 答えないけど 水に浸してみないか 指をすこし 服を着たまま それですこし 地球に帰る つまらないけど ウソみたいに 全て消えていくけど 今は何も 嬉しくないけど 風に吹かれてみないか 楽しいかもしれないこと 諦めちゃいけないから 今はすべて 暗くて仕方ないけど 風に吹かれてみないか
独りだと思っていた 世界は怖いと思っていた 宇宙船の中 窓から惑星が見えた どうやら僕ら、独りじゃないようだ 世界は僕が思うよりずっと優しいようだ 知らなかったな 流星群の中 小さな手をとって 僕らは同じ今日を生きる
生ぬるい風に溶けそうな英単語も、 その横顔を見つめながら唱えた公式も。 明日みんなが集まる空気の中で、 あの時 君とふたりだったということを。 繋ぎとめるものであって欲しいし、 でも誰にも気づかれないでいて欲しい。