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θ

思わず叫んだその声が父親のそれによく似てた
気持ち悪くなってその日は早く寝た
運命で片付けられるようになりたい

不潔 伏し目 小さなささくれに
絡まる糸由来の溜め息
震える手で書き殴るのは
遺書と呼ぶにはあまりに粗末で

譲ってはいけないものを譲ってしまった弱さを
認めて前に進もうとすると足がもつれて
その場に転げる お決まりの展開

人は一人で生きていけないらしい
その言葉の冷たさが
僕に失望して去ったあの人みたい
真面目であればあるほど損をするらしい
その言葉に救われたと思ってしまう甘さは
もはや僕の一部だ

共感されるのが条件の文化の隆盛に舌打ちを
幼馴染みに「君しかいない」と
言える図太さを身につけたい

負けてはいけない戦に負けた事実を
反省して備えようとすると
空回りして同じ結果になって努力を疑われる始末

僕よりも不幸な人間は大勢いるらしい
その言葉の冷たさがまかり通ったらいよいよ
全員不幸だ
人間たるものいずれは死ぬのが必然らしい
その言葉に救われたと思ってないけど それでも
武器にはなり得る

どうにもならないことはどうにもならない
流行りの漫画の主人公みたいな
才能も粘り強さも持ってないから
それでいいよ、もう
完璧を描いて挫折するくらいなら
この手に収まる丁度いい夢を

昔に比べたら今は平和な時代らしい
その言葉に隠れる無知を怒りの下に引き剥がせる
それが青さだ
どんな困難も終われば美談と化すらしい
その言葉が本当ならいいな
後悔だらけの今日をいつか誇れるといいな