掴めるくらい近くに、 抱きしめられないほど脆く、 君はそこで笑っていた。 なんてね。 夢の中の話。
この幸せは夢なんだ、と 笑う君に 現実なんだと教えてあげたかった
私は たぶん 魔法使いに出会った。 空気が痛いと感じたのは、きっと寒いだけが理由ではない。 何もかも上手くいかず、ほとほと自分に嫌気が差しさえしていたベンチに座る少女。 「こんにちは、お嬢さん」 物語が、始まる。
あまく とろけて ふわりと まって ぱっと きえかけた わたしの ゆめは いまは あのひとの てのなかに そうっと しまわれて かがやいています。
先生は 教壇に立って語ってる この世界からあぶれる 人たちのことを …そう マイノリティー ちゃんと聞いてたら、 傷つきそうで、 ボロが出そうで、 今日も私は、 上の空。 貴女が隣で笑う未来、 想像して。
夢を見た 何の夢かは覚えていないけれど どんな夢だって それでいい 夢は、わすれるもの
ふわふわしてて、掴み所がない 空に流れる雲のように でも、確かにある 掴めないだけで、そこにある
そのワナにハマって気持ちいい アイワナビー アマイワナ そのアナは掘ろうともナニもない アイワナビー ホロウ トゥ ミー ソレは嘘つきのがらんどう ソコには誰もいやしない アイワナビー がらんどう
「夢と夢の違いなんて知らないって」 ただ求ることには縋り付いて 言葉に二股かけて曖昧に その感情を濁している
願い事って言うと叶わないんじゃないっけ 夢は口にした方が叶うって言わない? 夢なんだ あなたに会う夢をみたよ ……夢は話すと正夢にならないよ どうしてちょっとがっかりした声なの ……もう、楽しそうに笑わないでくれ