遠いけど近くにいる、大切なお父さん
昨年12月下旬、父親が交通事故で突然この世を去りました。
パパっ子の私にとってはとてつもないショックでした。
火葬場で、張り詰めていたものがプツンと切れて号泣しました。
2ヶ月と少し経ちますが、いまだに受け入れられません。
「お父さんは遠いところへ出張へ行っているだけ、きっと帰って来るに違いない……」
生前は毎日病院へ見舞いに行き、臨終に立ち会い、葬儀と火葬まで見届けたにも関わらず、そう思ってしまいます。
玄関のドアが開いて、フッと父親が顔を出してくれるんじゃないか、と。
そんなのあり得るわけがないのに。
最近になってようやく、父親との思い出を振り返ることができるようになってきました。
中学に上がってから毎日お弁当を作ってくれたこと。
遊びに行って帰りが遅くなった日は、最寄り駅まで迎えに来てくれたこと。
学校や仕事であった話をしたときは、途中で遮ることなく静かに耳を傾けて相槌を打ってくれたこと。
ゲームやアニメの話で盛り上がったこと。
どれも大切な父親との思い出です。
思い出すと、心がぽわぽわと温かくなります。
今月末、父親の遺骨をお墓に納骨します。
父親の実体が完全に家からいなくなります。
それでも、父親との思い出はずっと私の中にあります。
私の心の中で、父親は生き続けるのです。
遠くへ行ってしまったけれど、近くにいる、大好きなお父さん。
今までも、これからも、ありがとうの気持ちを持ち続け、
父親と一緒に、生きていこうと思います。