思ってたのと違う 好きだった絵本は そうでもなかった そんな的外れな 例え話 傷ついたガラスが光を吸って 屈折した大人になった 好きだった横顔は そうでもなかった 良い人ぶった報いかな ねえ、夕日で燃えてるみたいだよ 地獄は意外と春かもな
放たれて、走り出す。 あの向こうへ手を伸ばして、 君に届きたいんだ。
窓を開けて外を見てみた 桜がふわふわ舞っていた 「毎年卒業おめでとう、そして入学おめでとう」 花びらに向かって言ってみた
凍った世界が溶けて、 あたたかな光が私たちを照らして、 優しい風が背中を押す時期。 その色鮮やかな空気を、 恥ずかしがりで無邪気な空気を、 胸いっぱいに吸い込みたい。 けど、 それはできない。 それが、 花粉症の定めだから。
盃に額を当てて つま先の猫に気づきかける さっぱり分からないこの世の仕組みに さっぱりわからないわたしの気持ち。
君がいなかったら僕はいない、なんて そんなこと言える柄じゃない 君がこの世界に、いなくても 皮肉にも、僕は、存在するだろう この世界には、余った僕がいて この世界に足りない誰かがいる ここは誰かがいない世界 そこは僕がいない世界 あそこは君がいない世界 そう、君の世界に僕はいない それでも僕を探してくれるかい?
北風に遊ばれている落ち葉が せめてもの反抗心で興す、 校庭の隅っこの小さな竜巻。 冷たくてぴりっとした空気が じんわり解凍されて桃色に染まる。 紅く、蒼く、黄色く、白く。 七変化を起こす空。 空に泳ぐひつじ雲。 それをかき回すカラス達。 山の向こうからおはようの声がする。 アメリカから贈られてきた太陽に、さあ。 白い吐息を吹きかけて。 今日の幕が上がる。
「卒業」とは卒業書いてそつぎょうと読む 「人生」は人生と書いてじんせいと読む 「自分の人生は自分で決める」そんな卒業生でいてください。 Graduation" is a graduation book and read carefully "Life" is written as "life" and read as "life" "You decide your own life" Please be like that 全世界の卒業生、卒業おめでとうございます。
孤独を選んだのは愛されたかったからで 愛されたかったのは貴方といたかったからで 貴方といたかったのは孤独が痛かったからで それでも生きていたのは出会いたかったから
膨らまないパンケーキに プレッシャーを与える私は きっと嫌な上司になるのだろう