私たちはまだ生まれたばかり なのだろうか 海の中で生きてゆく 青いくるしみは続くばかりで 溺死した夢たちが 浮かぶ海で生きてゆく 街の中で生きてゆく 星空を妨害するビル街に舌打ちして お世辞の過労死 感情の過労死 いつだって私は間違うのだろうし このまま生きてゆく 疲れているように見える顔が 鏡の向こう側で崩壊してしまうから そっと閉じて そっと目を閉じて また一年後へと歩き出して
「私、何を成せたんだろうか」 彼女と私の声が一致した。吐く息と言葉の共鳴が劇場の中に生まれた。彼女は生きた。彼女は生きていたのだ。 私が虚無になればなるほど、彼女は涙を流した。 私の人生は虚無だった。 同じように、彼女の人生も虚無だった。 その果てしない一致が、どうしようもなく、演技にはできなかった。演劇の中で演技が剥がれ落ちた時、なぜかそれは美しくなったのだ。 夢中だった。 高校生の私が、最後の演劇に挑んでやっと、芝居の何かを得たのだった。
私の苦しみばかり続く。 それは 地平線より長く 寿命より短く 駆け足を始めた痛みが、そのまま、鎖骨から心までを一気に貫く。 この痛みを誰かに叫ぶこと それはきっと誰かを苦しめるでしょう 秘密の共有は苦しみの楔 私はそう知っている だからこの不遜で最低な痛みを 私だけが感じることに意味がある 苦しみを私の中に幽閉する 私は世界のヒーローなのだから。
心臓の痛みが増えてゆくほどに 私は消えゆく波紋だと知る
君とすれ違った気がするんだ。 裾と裾がすれて、 道を違えただけの話さ。 君と出会った気がするんだ。 架空で架空じゃない校舎の隅で。 はじめの会話を忘れた私は、愚か者だろうか。 いつも背中合わせで いつも電波の向こうで いつもなんとなくの距離で いつも「さよなら」ばかりで どうして私たちは近づけやしないのだろう。 それでもわたしたちは 多分どこかで 繋がっている。
ポエムが作れない ストーリーとか イメージとか そんな 儚げな単語とか 表現とか 何も思いつかない 嗚呼 ポエムの才能ないなぁ! 作れば 速攻で黒歴史 だからポエムは 読む専 それでいいんだ。 ポエム作りに 何ヶ月かけても 素晴らしいポエムは 出来ない だからポエムは 読む専
私はいつだって待つ側で たくさんの人が「またね」と去っていった そして、君もまた私に手を振る 時は流れ人は変わり 君のことなんにも知らないけど それでも私は変わらず君の前にいるから それでも私は君に1番に「おかえり」って言うから さよならなんかじゃない 「いってらっしゃい」
時は流れ 日々は少しずつ入れ替わる かつてはこどもだった私は 気づいたらおとなに呑み込まれて行った 人の縁は巡りめぐり それでも貴方が繋いでくれたものは 未だここにある 摩訶不思議 あやふやな貴方が 確かに紡いだ糸 貴方と出逢えて良かった 君と彼と彼女とあの子と 出逢えて私は「しあわせ」と「すき」を知った ありがとう