私 その後。
相変わらず迷子です
「どうしよう」が生ぬるい風にのって
桜吹雪に追い越されて
何が悪いのかはわからないけど
今の私じゃ間違いなくダメだって
ため息落として、体を少し軽くする
心は重くなっていくばかり
『優しいね』
ほんとはそんな人じゃないの
私、優しくなんてないから
認められる度に
褒められる度に
自分のことが分からなくなって
優しく在ろうとするの
でもそれって私じゃないよね
君が好きなのは「私」なの?
『優しい』のは本当の「私」じゃないんだよ
君が好きなのは「私の優しそうな仮面」かな
きっとそうだ
君の見てる「私」は「私」じゃない
私の見てる「君」は「君」だろうけど
おそらくそういうことね私たち
本当の「私」は君の好みじゃないでしょう
ごめんね
ずっと裏切ってるんだ
でも本当の「私」を見せるのが怖くて
春の陽気に隠れてるだけ
きっとそうだ