櫻夜造物茶会 Act 21
「‼︎」
桜色の髪のコドモが咄嗟に蔓を伸ばしたが、包丁で切り裂かれてしまった。
「野郎!」
帽子のコドモこと露夏はそのまま桜色の髪のコドモの腹に蹴りを入れる。
桜色の髪のコドモはそのまま地面に転がった。
「くっ…」
桜色の髪のコドモが痛みに悶えていると、目の前に黒い影が舞い降りた。
「…黒い、蝶」
桜色の髪のコドモがそうこぼすと、ナツィは相手の胸元を踏みつける。
「こちとら頼まれてやってるんだ」
大人しくしろ、とナツィは踏みつける足に力を入れる。
「ぐっ…」
桜色の髪のコドモはそううめく。
その隙に露夏が魔術師達を縛り上げる蔓をみんな切ってしまった。