完成された不完全
ミロのヴィーナスは両腕を失うことで返って芸術としての完成度を得た。
不完全は時として完全よりも大きな跳躍を持つ
完成は完全とは違う
完成はゴールだけど完全は終末
みたいにね
不完全だから可能性を残せる。
あらゆる物語も主人公が最終回でも生き残ってるから
未来を見据えられる。
僕らとともに生きているって思える。
不完全だから愛される。
足りないものを補ってあげたくなるから
たくさんの人を魅了する。
未完成だから可能性を掴めない。
あらゆる物語も未完成では誰もが続きを求めるから
誰もその作品の未来を歩まない
その未来に主人公がいないかもしれないから。
未完成だから認められない。
足りないことが悪とされるから
たくさんの人が追い詰める。
この差は何?
足りないことになんの差があるの?
ゴールなんて…誰が決めるの?
「人はその一生を全うするまで何者でもない。終わって初めて人として完成する。それがたとえ不完全であったとしても」