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黑翆造物邂逅 あとがき

どうも、テトモンよ永遠に!です。
毎度お馴染み「造物茶会シリーズ」のあとがきです。
どうぞお付き合いください。

今回のエピソードは10個目のエピソードを記念した番外編でしたが、話の構想自体は初期のころから考えていました。
ただナツィとかすみの馴れ初めはもう少し違う話にしようと思っていたんですけど、話が冗長になりすぎちゃうと思ってかなり調整しました。
あと、やっとナツィの保護者の名前を出すことができました。
別にそれといった意味はないんですけど、ぜひ覚えて頂ければと思います。
また、しれっとナツィが今の保護者の元にやってくるまでの経緯について触れましたが、これについてはそのうち本編で詳しく語る予定です。
楽しみにしておいてください。

と、いうわけで今回はここまで。
最近は色々やらなきゃいけないことがあるのに絶妙にやる気が出ない日々が続いています(笑)
多分外に出ていないから(障がい者でバイトができない)なんですけど…来週以降はちゃんと外に出たいなー。
それでも「造物茶会シリーズ」だったり「ハブ ア ウィル」の執筆はぼちぼち続けている状態です。
しかし「ハブ ア ウィル」の最新エピソードはまだ投稿できる状態にはない(だいぶ長く書いているのにまだ書き終わらない)ので、再来週からは少し前に書いた“番外編”を投稿しようと思ってます。
こちらは黎がネロ&耀平に出会う話(めっちゃ前に投稿した番外編のようなものの本編)なので、ぜひ楽しみにしていてください。

てなわけで、テトモンよ永遠に!でした〜。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 23.オウリュウ ⑲

「えーすごいじゃーんれーいー」
ネロはそう言って黎にくっつく。
黎は静かにネロの頭を撫でた。
一方それを見る耀平は少し不服そうな顔をしている。
「お、耀平嫉妬してる?」
ネロがかわいくて仕方ないんだな~?と師郎はそんな耀平の肩に手を置く。
すると、そ、そんな訳ないしと耀平はその手を払った。
その様子を見て霞さんはふふふと笑うが、ここでわたしはさっき思ったことを思い出し、彼に尋ねる。
「…そういえば、霞さんって異能力者だったんですね」
わたし、全然気付かなかったです、とわたしが言うと、霞さんはまぁねと頭をかく。
「君が一般人だから言わなかったけど、ネロちゃんが堂々と異能力を使っているのを見て大丈夫だと思ったからさ」
だからあの通り使ったんだ、と霞さんは一瞬両目を菫色に光らせた。
「ちなみに僕のもう1つの名前は”オウリュウ”だよ」
霞さんの言葉に対し、わたしはそうなんですねと答えた。
「…まぁ、そんなことは置いといて」
そろそろ駅へ向かおうぜ、と師郎が手を叩いてわたし達の注目を集める。
「そろそろ霞も帰らなきゃだろ?」
師郎がそう言うと、霞さんはそうだねとうなずく。
わたしと黎もうなずき、ネロは耀平に近付き、行こうよーと彼の腕を引っ張る。
耀平はちょっと不満そうな顔をしていたが、うんとうなずくと駅に向かって歩き出した。
辺りはもうすっかり日が暮れ切っていた。

〈23.オウリュウ おわり〉