形あるものにとらわれすぎて、形ないものを蔑ろにした。難しい言葉で語りたくて、本当はすべて見えていたのに。
壊れてからでも直せると、壊れてからでも戻れると、信じた思いは私の身体に深く、不覚、痺れるくらいに溶けていく。
「あぁしなさい」「こうすればいいのに」
もう分かってる 分かってるから
それ以上お願い言わないで
やらなきゃいけないって分かってる
やった方がいいって分かってる
でもね、それができないから悩んでるの、わかる?
人の気持ちなんて黙ってても分かんないことくらい知ってるよ
でもそれをうまくできないから何かが壊れてしまうのが怖いから
本当はね、感謝してるんだよ 心から
でもそれを声という形にできなくて困ってる
「あなたなら心の声もわかってくれる」
そんな事思ってる自分もいる
変えたい
自分を
でも変わった自分が想像と違うのが怖いから
一歩の勇気が出ないんだ
私はいつも何かに怯えて生きている
なんか 疲れちゃった
お星さまの光に照らされ
澄んだ夜空を見上げてる
どこからか賛美歌が聴こえてくる
百合の匂いがする
君は何と闘うの?
勝利はいったい何処にあるの?
私は君のために何が出来るの?
月に向かって賛美歌を
星に向かって祈りを
夏服のセーラーの襟を
風になびかせながら
君のために祈ろうじゃないか
それを君が知らずとも
あんまり優しいから 優しく振る舞うことさえできないでいる
人の痛みが分かりすぎるから
けれども人は あんまり真っ直ぐなものを かえって拒んでしまうから
手を差し出すことのできなかった 君自身の
罪悪と 恐れと
何より羞恥と。
それはあんまり痛ましくて
だけどそれは とても尊いもののはずだから
ああ 願うなら 君の苦しみが すぐに癒えるように。
葛藤を乗り越えて 君が君の優しさに 誇りを抱く日が来るように。
いつまでも飛び続ける、そんな鳥を追いかけた。
ある日は、星空を巡り、ある日は、森を駆け回った。
いつまでも夢中でいられると思った。
あの日、月が告げた終わりは、もう少しでやってくる。
最後に託す言葉がある。
でも、それは多分、終わりを認めてしまうものだから、そっと胸にしまった。
いつまでも追いかけて。
(いつまでも続くものなんてないのかもしれないけど、それでも信じていたいのです。まぁ、そんなものですよ。)
遠くで、サイレンの音がする。
ゆっくりとのびて、
君の心のライフゲージが残り1だよって、
回復アイテムを使いなさいって、教えてる。
夢の様なこの世界で、
生き残るのは難しい事で。
それなりにスキルやコミュニケーション力なんかも必要だったりする訳で。
本当は前を向きたくない日もあるんだ。
魔王とだって仲良くしたいんだ。
それでも君が望むなら、何度だって立ち上がって
何度だって生き返って、魔王だって倒そう。
だってそれが、僕のプログラム上の幸せだから。
今日もまた、あの村の、あの教会から生き返って、悪に立ち向かう。
君のえがおを守るため。