話を聞いてほしい。
名前を呼んでほしい。
「大丈夫。」の一言が聞きたい。
背中をちょっと押してほしい。
会いたい、会いに行きたい。
でも
もう貴方に迷惑をかけない、頼らない。
強くなる、1人で立つんだって決めたから。
今までのことなど、最初から無かった。
そんな始まりがほしい
ただの甘え
だって幸せな記憶だけは、ずっと持っていたいから
自分からなくす勇気なんてない
君が背負っているその蛍光オレンジのリュックは私に死ねと言ってくる。
目がチカチカする蛍光色は得意じゃない。
毎朝楽しそうに友人らと一緒に登校する君とそのリュックを見かける度に、私はもうこの橋から飛び降りてしまいたくなる。
まるでこの世界に一人の様な気になってしまう。
君の瞳は
ビー玉のように澄んでいて
水晶のように綺麗で
君の世界の
登場人物の一人になりたくて
君の瞳に
映してほしくて
だけれど きっと
君は僕の涙の理由を知らないね
そこにある色さえも知らないね
だけれど ずっと
君を好きな僕がいるんだ
愛している僕がいるんだ
笑っておくれよ
馬鹿だと言っておくれよ
その綺麗な瞳に
僕を映しておくれよ