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ファヴァー魔法図書館 #40 第5章『その男、聖なり』

『萃霧の言の葉』

ちきちきちきちき......ばんばんばんばん......
【國在りて山河在り
満たされた世の中にも
満たされぬ心在り
ものありても音なければ
満たされぬものより満たされぬ
言の葉一つひらひら散りて
行き着く先は彼方の心
夢幻の音に
幽幻の心をのせ】
ちきちきちきちき......ばんばんばんばん......
「............駄作だなぁ。コレ」
そこは『ネペジ』、真ん中の国。
そのネペジの首都『青木京』、そこの宮殿内に
想起堂主任歌人『渚瀧院 文紡』は居た。

この国の人々は、物語に飢えていた。
飢えというのは怖いものである。
その飢えを和らげるためにこの国には『想起堂』という部門があった。
『想起堂』は1〜2日に一度、国民に向って短い唄を詠う。
そして文紡はそこの主任歌人で毎日の様に唄を創っては演奏している。

これは、たった一歌人のどうしようもない物語。

To be continued #41『ネペジ現御神の位』

P.S.始まりました第5章。
まぁ、いつも通りの事ですが。

昨日の夜、悪夢を見ました。
どんなものかは思い出せませんけど、未だにべっとりと僕の周りに口に出してはいけないような感覚が浮遊しています。
夢は脳の想像とよく言われます。
だとしたら僕はとんでもなくタチの悪い脳の様です笑

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UFOの落ちてきた夏~1話目~

UFOが庭に落ちてきた。初めてみた。テレビや本の挿し絵で見るような形のアレ。私は、唖然としてしまった。

夏休みまっただ中、ひぐらしが鳴く頃。私は祖母の家にいて、暑さのあまり居間でへばっていた。うちわ片手に大の字に仰向けとなり、花の女子高生と呼ぶには苦しい、あられもない姿だ。
そうやってごろごろしているときに、ガンというかゴンというか、物音がした。決して、ドカーンとかバーンではない。低くて、金属がぶつかるような音。そうして庭へ出ると、一般的にUFOと呼ばれるような形をした物体が落ちていた、というわけである。

続く

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本日の魔法講座 その214

偶然だって必然だ
って 言うんなら
今のこの状況だって
運命だ
っとか 言うんでしょ

見えないないない君の瞳に
みにくいくいくい僕が映って

なんなんなんなんなんでこんな僕に
話しかけようとするの!

「忘れたよ」と あなたが言うような
その視界の隅で生きてるの
「忘れたくない」と あなたが目を凝らす
その世界が 優しくあるように

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解説

綺麗な言葉を使う人はなぜ綺麗な言葉を選べるのだろうと思った
それは、綺麗な言葉とその使い方を知っているからだ。
それは、綺麗な言葉を使う人に囲まれているとか、綺麗な言葉を使った本を沢山読んできたとか。
綺麗な言葉は、演じるものではなくて内から自然と溢れるもの。
だから君に似せて精一杯の綺麗な言葉を演じる人や、子供みたいな言葉で君に語りかける人を見て虫酸が走る。

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無題

親や先生がよく言う
「怒らないから話してみなさい」って。

その言葉を信じた子供は話しだす。
結果怒られてしまう。

大人は皆賢いよね。
安易な言葉で子供を操るんだ。

子供は皆辛いよね。
信じた大人に騙されて。

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fall

堕ちるところまで

堕ちても

どうしようもなく

ダメになってても

愛してくれる

包んでくれる

誰かが

ほしい

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ベラルーシのおとなたち

 夜勤明け、家にはまっすぐ帰らずに、いつものコース。24時間スーパーでビールを買い、公園のベンチ。深く息を吸い込む。何年も変わらぬ毎日。新鮮なのは外の空気だけだな。と、アレクサンドルはつぶやいてビールを開ける。

 いまのような空気ができたのは、よくは知らないけど億単位のレベルの昔だ。そんな前からある空気のどこが新鮮なのだろう。

 目の奥が痛む。仕事中は、今日はまっすぐ帰り、すぐに寝ようと思うのだが。
 妻は子どもができてからすっかり変わってしまった。子どもができる前までは聡明だったのに。いまはなにを言っても通じない。話の内容ではなく、表情や態度にばかり注意を向けるようになった。ちょっとしたことで感情的になり、ぐちと文句ばかり。要するに、すっかりばかになっちまったってことだ。
 結局、生きるというのは、理屈ではないのだろう。

 子どもができるまでは、ああしようこうしようというビジョンがあった。いまは子どもに振り回されっぱなしだ。結局、生きるというのは、理屈ではないんだ。

 相性ばつぐんだって占い師に言われてそれがきっかけで親密になった。どこがばつぐんなんだよ。

 相性ばつぐんだって占い師に言われてそれがきっかけで結婚したのに。

 そろそろ帰るか。妻が朝食、俺にとっての夕食を用意して、不機嫌な顔で待っている。
 
 そろそろ帰ろう。子どもが起きてしまったかもしれないし。わたしがいなかったら主人が動揺する。

 こんな感じで、アレクサンドルとアレクサンドルの妻は公園をあとにする。入れ違いで、アンドレイとアンドレイの妻がべつべつにやってくるのだが、わざわざ描写するまでもないだろう。

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no title

自分の悩みなんて、
世界中の人の悩みにしてみれば
ちっぽけだとしても、
今の自分にとっては、やっぱり大きくて
でもこんなことで負けてられるかって
無理やりにでも励まして、頑張るしかない

だって前を向いてれば
いつかはどうにかなるじゃん

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言葉選び

悲しいと哀しいって違うよね。 許すと赦すって違うよね。 つまりそういうことなんだよ、なんて。