雨に降られ。鞄に閉まっていたプリントの端まで濡れて。犬に吠えられ。購買の自販機に千円飲まれたまま故障したのならば、明日はその分の幸福がやってくると根拠もなきに信じて希望を抱いて。穴が空いた靴のまま水溜りを経由する。
いつか、昨日になる将来に。ならば私は、いつか足音残さず往くきょうを想う。君が君でいたように、私は私でいるべきだと。
時々あなたを思い出すよ
時々あなたを思い出すよ
時々あなたを思って泣いていいですか
時々あなたを僕のものにしていいですか
勿論記憶の中で。ね?
あの時のあなたは僕だけのものだったって、そう思いたいから。
時々あなたを思い出すよ
時々あなたを思い出すよ
もう戻るつもりなんて無いけど
時々あなたを思い出して
時々あなたを思い出して
僕の想いから君を追い出して
いじめなんてなくなればいいのにね
いじめなんて自分には持ってないことが
羨ましいだけなんでしょ?
いじめなんて自分が一番だって誰かを犠牲にして
証明したいだけなんでしょ?
いじめなんてその子が気に入らないって
思うからするんでしょ?
だったらほっといてよ。
嫌いなんだったらほっといてよ。
私たち5人のこと苦しめないでよ。
3年間もクラスが変わらない
クラスのほとんどが敵
地獄だよ
どうせ3年間だからっていう人いるけど
あと2年も我慢しなきゃいけないわけ?
あと2年だけど私たちには
まだ2年って思っちゃう
どうさればいいんだろうね
いじめなんて大ッ嫌いだ
[この文は私自身と4人の今の気持ちを
ただ殴り書きしただけ
ほんとにクラスが地獄にしか思えない
私の救いは部活と4人のクラスの友達と
ラジオと音楽だけ
クラスでは勉強だけできればいい]
あなたはいつも乱暴で人を傷つける事しかできないけれど、本当は強がっているだけで、不器用なだけで…誰かと一緒に笑っていなきゃ、誰かに励ましてもらわなきゃ、崩れていってしまいそうなほど弱いの。
でもそんなあなたが弱いのと同じだけ優しい心も持っている事 私は知っているから…
だからあなたとは一緒に居たいと、心から思ったのです。
目を閉じたままならば
こんなに泣かずに済んだだろうか
耳を塞いだままならば
こんなに泣かずに済んだだろうか
己を守るための知識は
逆刃の刀であったのか
そこに込めたはずの願いは
鞘へ置き去りにされたのか
いつか私はその刃に
込めた願いを捨て置いて
逆手に持ち替えてしまうだろうか
そうして私は自衛のためと
別の誰かを泣かすだろうか
「__サンタなんているわけがない。馬鹿にしやがって。」
苛々しながらこんなことを言っているのは、高校一年生の結城碧(ゆうきあおい)だ。十二月も下旬になり、世の中はクリスマス一色。お正月が廃れて見えてしまう程に。
この碧だが、様々なことが重なりに重なって苛々が募り、そのまま帰宅したのである。もちろん、原因はクリスマスに関係しているのだが、一概にそれだけとも言い切れなかった。
碧はこの春、いわゆる進学校に合格した。人並みか、それ以上の実力はあったし、自分でもそれに見合うだけの努力をしてきたという自負がある。部活動にも所属していて、彼は剣道部だ。小学生の頃から続けているそれは、全県でもトップクラスで、碧は大会の常連だった。高校でも、勉強と部活を両立し、充実した生活を送れるものだと思っていた。
しかし、冷静に考えれば、限りなく不可能であると分かった。
まず、通学時間が片道で一時間。しかも碧は電車で通っているため、時間の自由がきかない。そして、部活では朝練があり、帰りは夜10時を過ぎる。それから夜ご飯やお風呂だ。物理的に、勉強出来る時間も限られてくる。こんな生活を送っていたら、授業では寝てしまい、部活も真剣に取り組めず、家に帰ったら寝るだけとなり、いつの間にか、勉強も部活も上手くいかなくなっていた。
続く
あなたの物語はいま何ページ?
もし辛いならそんなページは早く読み進めよう。
どんな名作だってページをめくらないと読めないから。
「すきだよ、あいしてる」
「そんな簡単に愛してるなんて言うんじゃない」
「うん、ごめんね、あいしてる」
叩けば叩くほどほこりが出るように、言葉は生み出されていく。
昨日の、私が作ったブラウニーをおいしいと称した言葉は、戸惑いもなく信じられたのに。
どうしてなのでしょうね。
「あ、ながれぼし」
思わず空を見上げると、ただただ星が瞬いていた。
「ほんとうだよ、さっきひゅーっとながれていったんだ」
私が疑うような目をしていたのか、慌てたように弁明をした。
「そうなんだ、見たかった」
私はいともたやすくその言葉を信じた。
「すきだよ、あいしてる」
「簡単にそんなこと言うんじゃない」
叩けば叩くほどほこりが出るように、言葉は行く宛なく生み出される。
私が受け止めなかった言葉たちは、どこへ行くのかな。
どこかで泣いているのだろうか。
「ごめんね、あいしてる」
「もう、いいから」
それはとても贅沢者だ。
「わかったから、それ以上言わなくてもいい」
信じる信じないは一度置いておいて、受け止めておこう。
その先は保留だ、君の微笑んだ横顔にどうしても目が行くこともひっくるめて。
みんなはどうして夜に眠るのかって、
まとわりつく過去
迫り来る未来
見失いそうな今
逃げると決めたこと
闘うはずだったこと
できないことを並べても
できることは見当たらない
部屋の時計は止まらないし
身体を包むのはタオルケットで
ほら、こんなの、
泣いてしまうでしょう
だからみんなは
夜の悪魔に取り憑かれないように
そうなんでしょう、きっと
僕にしかできないことがあるのなら、いくらでも見つけ出して成し遂げたい、って思うよ、
心の引っ掛かりを取るにも、心というのは必要で。その、身体を動かすにもそれは必要な気がしている。
でも、その心は自分だけでどうにもならないから、きっと、誰かからもらってるものだとも思う。
いや、それが全てなのかもしれない。
どうだろう。どうなんだろう。