誰も知らなくたっていいし 70億人が知っていてもいいな。
何がどうあれ 僕は僕だ。
深海に沈んでもいいし 宇宙の涯だっていいな。
どこまで行ったとして 僕は独りだ。
水面の朝もや 微かな光 落ち葉を踏む音 ひどく小規模な魔法。
優しすぎて 窒息しそうだよ。 眩しすぎて 暗闇のようだよ。
僕は僕を差し出すだけだ。 愛されようと 蔑まれようと。
この世の果てでも きっと僕は僕だよ。
僕が消えた後も どうせ僕は僕だよ。
疲れたから、嫌になったからやめるのか。
疲れても、嫌になっても、
頑張ってる人がいる。
追いつかない、届かないぐらいの
大きな差があったとしても
才能の差だと諦めていいのか。
いらないよ、役に立たないよ、使えないよ、……うるさいよ。
君の投げるキャッチボールの球は、わたしの全てを否定する。その度に受け止めるキャッチャーミットが、擦り切れて行く。でも、そのあとの君の優しさというハリとイトでわたしが縫い合わせてまたキャッチボールをする。
たまに投げる、魔球の変化球は全てわたしが君との間をグシャグシャにこわしたから。その罰。きっと、キャッチボールすらしてもらえない日も近いのだと冷たい布団の中で思う。
涙なんか、流してない。涙なんか、涙なんか。イラナイ、イラナイ。こんな自分、イラナイ。賢くない、使えなくて、気が回らなくて、まとめられなくて、努力もできなくて、なにもできないこんな自分なんか、ステチャエ。イラナイ。
『助手【シェスコ】』
『鳴頂詩』
【響くシルエット
音源となるのは自分
薬莢を破れば拡散する
振動は伝わり鼓動となる
ジグザグのラインはスピーカーとなり
時間を僕に否応無く感じさせる】
「ねぇ、シェスコ。」
「はい、何でしょう。」
「山彦ってさ、そこまで仰々しい物かな。」
「さぁ...私は山を見たことが無いですから。」
「そう言えばそうだったね。」
シェスコは管理人の着替えを手伝う。
「あの...ご主人。常々思っていたのですが......。」
「何だい?シェスコ。」
「何故隠すのですか、その躰の事です。」
「んふふ......いくら君が僕の使い魔だったとしても言えない事もあるんだよ。」
「そうですか、失礼しました。」
シェスコは基本的に利口である。
「シェスコ、この本をあっち側に置いてきてくれるのかな。グリモワールはもうあるから。」
そう言って管理人はカンテラの火を渡した。
To be continued #52 『助手【ラッソ】』
P.S.忘れてはいけない事は、気がついた時にはトラウマとなって浮上してきます。
そんな時に備えて、覚悟をしておく事をオススメします。
今日、俺が襲われたから笑
何の事だって?そりゃぁ宿題だよ。
私が私を探して生きてる。
誰かが誰かを探すように。
必ず終わる今日を、
必ず終わるきょうにする。
わたしが。
だれもが。
雨の後の水たまりは、もう雨ではないのよ。
言の葉遊戯。
その空のなかで一番さいごの星。
さよなら。ありがとう。
「お前はもっと素直に泣いたり喜んだりできないのか。」
「お前はいつも子供らしくなくて可愛くない。」
ねぇ、お父さん。
私だって成績悪かったりしたら泣きそうになるけど、
お父さんの前では必死で涙こらえて、後で一人で泣いてたりするんだよ。
ねぇ、お母さん。
私はあんまりはしゃいだりしないけど、
感情を表に出すのが苦手なだけで、心の中ではちゃんと喜んでるんだよ。
もっともっと素直になりたいし、
もっともっと子供らしくなりたいし、
もっともっと感情を表に出したいけど。
そんなことよりも、
もっともっと辛かったのは、
大好きな家族にさえ、わかってもらえなかったってこと。
時は廻る、死をこぼして、そんな歯車を壊したらどうなるだろう、同じところで廻り続けるのか、全てが静止し、遥か遠くの世界に保存されて、再び廻り始めるのか...
出来れば止めておきたい、また、大切な人が、どこかへ行ってしまうから、また、心が壊れてしまうから...