もっとたくさん会いに行けばよかった
もっとおしゃべりすればよかった
もっと優しくすればよかった
ツインテールだって、ちゃんと色ゴムでかわいくしてあげたらよかった
プッチンプリンくらい買ってってあげればよかった
制服だって貸してあげたらよかった
もっと、もっと…
あんなに生意気だったくせに
あんまり、急すぎたよ
いつもみたいにヘラヘラ笑ってバーカって言ってよ
(大好きな、大好きな2個下の友達が心臓病で亡くなりました。やっと、外にこの気持ちを出せた。ちゃんと泣けるまでには、まだ時間がかかるかな。)
__何時しか、私の辞書からは、『希望』という単語が消え去っていた。
窓から差し込む日差しは、暖かいを通り越して暑くなってきた。きっとそれは夏だから。
最近見る空は、澄んだ青が多かった。きっとそれは梅雨の時期が過ぎたから。
独特な匂いの漂う部屋の窓際に、一人の少女がベッドに腰かけていた。ほとんどしわの無い真っ白なシーツの上には本人の性格を表すかのよう、一ミリの狂いもなく、数冊の本が積み重なっている。
新品なのか、傷の無い本の表紙に光が反射して、部屋の天井を照らした。と言っても昼間だから変化はないのだが。
少女が、文字がぎっしり印刷された書物から顔を上げる。その顔は幼く、何より人形のように白い。
しかし、雪のような肌のあちこちには、傷や痣が刻み付けられていた。
雨が降っている。
今日は、伊藤君が発つ日。
あの時もらった、『君への物語』。
そのあとがきを、気分を紛らわすために読む。
あっ。
「この短編集は、あるひとりの女の人への作品なんです」
「そろそろお別れしちゃうんです、でも、僕はその人が好きなんです」
「きっとその人は気づいていないんです。僕が西田そうただっていうことを」
「こういう時だけ、顔を非公開にしているのを後悔しますよね」…
西田そうたも、こんな気持ちになるのか
私と同じじゃないか。
自然に涙がでて来た。
もう会えないのか…お別れなのか…何も言えないまま。
何気無く見た目次のページ。
…あれ?
愛の証
命のトリック
馬車で追いかけて
三日月にさよなら
本当
あいのあかし
いのちのとりっく
ばしゃでおいかけて
みかづきにさよなら
ほんとう
そして
『君への物語』というタイトル。
…!
まさか…いや…
そういえば最初に伊藤君と西田そうたについて喋った時…
「あれ…?」
「ん?」
「…西田そうた、好きなの?」
「え、うん!!」
あのとき、何か様子がおかしかった。
そして、こないだまで、伊藤君の様子がおかしかったのは…それは…ただ単純に引越しが悲しかったからだけじゃない。
気づいてあげられなかったからだ。
そして西田そうたの作品から孤独が伝わってくるのは、友達ができてもすぐに引越しで分かれてしまう寂しさからじゃないか?
これが偶然だなんて思えない。
雨なんか、どうだっていい。今なら間に合う。走れ!!
START UP!
腕にある時計のスイッチを押す、これでファイズは10秒間だけ高速で動けるのだ
「3...2...1.... TIME OUT」
ファイズは通常形態へと戻り、クリーチャー達は灰に変わってく
「ふぅ...終わったか...」
サクは変身を解いて、館へ歩き始めた...
「小癪なマネを....」
「へっ!これで一騎討ちができる」
シンジの子供みたいな声をだした
「シンジー!やっちゃってー!」
「おう!」
「チッ...まぁまだ手はある...」
イズモの余裕...全てを壊す神の如し力...
イズモはカードを1枚取りだし、空に向かって投げた
「いでよ!わが僕よ!」
鎧武者を纏った龍が表れた
「我の右腕となれ!」
龍がイズモの右腕に吸い込まれる、そして...
「ふふふ...これでお前はもう勝てない...」
数秒後、その言葉通りになることをシンジはまだ知らない...
「どうするの、美穂」
ぼーっとしてると、優里香が私の目の前にいた。
「どうするって、なにを?」
「伊藤君に決まってんじゃん。美穂、伊藤君のこと、好きなんでしょ?」
え…!
なんでそんなこと知ってるの??
「美穂バレバレなんだもん、あはは。親友ですもん、それぐらい見てりゃ気づくよ」
初めて優里香に、親友と言われた。
優里香は、私から離れていたわけではなかった。
私のことを見ていてくれてたんだ。
「で?告るの?」
「そんなことできるわけないじゃん…もしうまく行ったとして…そんなはずないけど…伊藤君を引き止めるだけだもん。」
「いいじゃん!遠距離恋愛って、なんかすごいじゃん!」
「他人事みたいに言わないでよ…」
「ごめん。がんばって。美穂のこと応援してたの。ずっと」
すごく嬉しかった。と、同時に、悲しくもなった。
告白しなければ、この気持ちは永遠に叶わない。
でも、そんな勇気ないし。
結局、話すこともなく3日が過ぎ、伊藤君の発つ日になった。
この世は容易な仕組みでとても難しい。
自由を求め剣を振り回せど手に入るのは血と涙。
言葉で表現しようとも力の前では手も足も出ず。
何が正解で何が間違いなのか、
解りそうで解らない。
そんな世界で今日もまた、
血が飛び交う。
かんがえない
かっこわるい僕のこと
感じてる
夕焼けみたいで果物みたいな君のこと
わざとらしいこと
しなくてもいい
鎖された山頂の花園
赤と緑の屋根に抱かれ
私達は確かに安寧の中に居た
幾ら拒んでみたって
本当はもう知っているの
門を飛び出た途端に するりと
私達の夢は解けた 解けてしまった
絡めあった指先の温もりも
凭れた先に香る花の香りも
擦り寄せた頰の柔らかさも
もう私の手中にありはしない
そんなことは百も承知なの
だけれど
あんな狐に貴女が血を流すくらいなら
そんなケダモノ捻り殺して
奪い去ってしまいたいって 胸が疼くの