『9日目壱』
ふら...ふら......ふらふら.........。
みゆりの疲れきった体は自然と佐奈伎大社本宮へ向かっていた。
みゆりは余りにも疲れていたのか、その事に気づいていなかった。
文字通り【気がついたら】神社にいた。
また風麿のお世話にならない様に、今日は早く切り上げようとみゆりは始めに思った。
白い影が【ゴースト】か確かめるために。
しかし、みゆりは自身の感覚以上に疲弊していた。
また文字通り【気がついたら】鳥居にもたれ掛かっていた。
その時だ、異変が起こったのは。
気がついたら目の前に白い影が一つ。
みゆりは目を閉じて居たから寝ていると勘違いして近づいて来たのだろう。
P.S.少し続きます。
目が合っちゃうのは私があなたを見てるだけで
声が聞きたくなるのは私があなたの声が好きだからで
会えなくて寂しくなるのはあなたの笑顔が見れないからで
話したくなるのは他の人と喋っていたらいやだからで
あなたの好きな人が知りたいのは不安になるから
で
ドキドキするのは好きだからで
君の手握った指先に
必死に力込めたって
何の意味もないんだよ
お揃いの指輪
選びっこしたマグカップに
恥ずかしがりつつ着てくれた色違いのパジャマ
2人で買った探偵小説
2年かけて覚えたチェスと
付き合ってくれるようになったミュージカル
幾ら共通項を捻出してもね
君は いとも簡単に
それらを捨て去って行くんだよ
揺られる昼下りは
昨夜の夢を舌先で転がす
マシュマロのウサギは
2ミリの愛情
交わす時間は、インスタレーション
やわらかく、溶かしたいと思った
今のこの自分を
認めてしまえば気持ちは楽になるのにな。
でも何か認めてしまえば
自分が自分じゃないような気がするんだ。
単純な世の中で複雑な気持ち。
真っ暗闇にひとりぽつんと
そんなとき 差し込んだ光がひとすじ
光があることよりも先に
その光が君でよかったなんて思う僕は
罰当たりなのだろうか。
冬の海が白かった
寒々とした青に広がる 踏切の音
一車線通行の電車が
並走しているような気分だ
眼鏡越しの空は
いつもより明るかった
決断しよう 踏切が上がっていった
(自分が変われそうな気がします。冬の海は綺麗ですね。)