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全部君だ。

僕に、笑っていられる強さを教えてくれた 笑っていることの大切さを教えてくれた 自分というものの表し方を教えてくれた 自由に生きることを教えてくれた 辛いときも見ていてくれると教えてくれた 頑張ったことを認めてくれた 味方でいてくれた 言葉の大切さを教えてくれた 僕が僕であることを、教えてくれた。       こんなにも離れてるのに、一番辛いとき、気づくとそこにいて、前の向き方を教えてくれるのも。

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卒業

春の匂いがふわりと風にのって
新しい季節の始まりと
別れを知らせる
花びらが涙とともに舞いおりて
時の儚さを知った
別れの言葉なんて言わないで
この空の下ずっと繋がっている
違う道を曲がってもいつかまた
巡り会えると信じて
前だけを見て歩くよ
君の涙が笑顔に変わるように
桜は咲き誇る

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大切なモノ

毎日、毎日、自分を呪って、もがき苦しむ日々が続いていたころだった。
ふと、目の前に姿をあらわした少年がいた。
「もし、君が望むなら君と僕で美しい街へ行こう」
優しく温もりのある声が心に響く。少年はヘラヘラ笑って手を差し伸べてきた。
すがる相手が間違ったのかもしれない。私はその手に助けを求めた。
「つかまってて」
少年は私を抱き羽を生やして地から飛び立つ。私はふいに怖くなる。“これからどこに行くの”疑問が生じた頃だった。
あははと笑って
「やっぱりダメだったみたい」
と少年は言った
「君にはまだやり残したものがあるんだ。大丈夫、君には未来がある。もう一度やり直してごらん」
精一杯の説得をされたところで目が覚めた。
20年経った今もあの時の事は鮮明におぼえている。でも、あの時あそこにあの少年が居たからこそ今の未来があったこと、それは忘れてはならない大切な事だ。
私は空にありがとうと微笑み、夫と2歳になる子供の小さい服を干した

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はる

顔を上げて手を伸ばしてみたら
まだ届くかしら、あの大きな背中に
懐かしい声がする方へ駆けてゆきたくなる
でもやっぱり春風は寂しいから、
ひとりにはしないでね

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カクシモノ

隠せば誰にも見つからないから
隠せば誰にもわからないから
だから、隠して、隠して、隠して
ずっと隠してたら
いつの間にか無くなって
あれ、どこに隠したんだっけ
あれ、なにを隠したんだっけ