表示件数
0

溺れつかれました

雨のように泣きました
しとしとと泣きました
もがいたら進めるの?
そんなの嘘でしょう

0

うれしかったのになぁ。

君が話しかけてくれた。
なつかしい去年のクラスで集まって。

君が話しかけてくれた。
笑顔で話しかけてくれた。

君が話しかけてくれた。
目をそらしても、続けてくれた。

君が話しかけてくれた。
新クラスになれた?って。

君が話しかけてくれた。
なかなか見なかったよ。って。

君が話しかけてくれた。
冗談まじりに、覚えてる?なんて。

君が話しかけてくれた。
忘れる日なんて1度もなかったよ。

君が話しかけてくれた。のに、
また、素っ気ないこと言っちゃった。

君が話しかけてくれた。

2

軽く、ふわり、

何回だって夢を見られるんだ
ぱっ ぱっ ぱっ ぱっ
切り替わる情景に
色彩が舞い散る
この胸にくすぶる涙を
パレットで溶かして!
いつかは笑えるんだと
何回だって思いたい
この耳に残る声を
いますぐ連れ去って!
あなたの後ろ姿
水彩画のようだ
ぱっ ぱっ ぱっ ぱっ
移り変わっていく

0

偏見

大きなバイクに乗るヤンキーもギラギラした車に乗るいかつい人も

みんな教習所で免許を取るために、がんばって勉強して教官の話をちゃんと聞いてたと思うと

昨日よりも人にやさしくできるような気がする

1

一部として

苦しいというと誰も返事をくれない。
絶望を極力そのまま言葉にしようとすると誰も返事をくれない。
綺麗事を言うといいねと誰かが言った。
嘘もついて希望を書いたら何処かのラジオで読まれたりもした。
虚しさを思った。
美しさの尊さと人に見てもらえるということと、醜さの途方もなさを思った。
そのことを書き置きたい。

0

無題

ゆっくりでいいよ
いつかは冷めるし
いつかは覚めるから
だけど今は
今だけは
君の体温を感じていたい
君の夢を見ていたい

0

無題

川が好きだ、止まらないから。
池が好きだ、静かだから。
海が好きだ、広いから。
雨が、

嫌いだ。
雨が降っているときはいつも決まって
君が泣いていた。
傘もささずに、雨に打たれて、
一人孤独に泣いていた。

0

無題

限りなく完全無欠に近い貴方に足りないものが
私にはわかるし、私にはあるの。

3

虚無の香り

雨が乱反射して生まれた
仄かな景色と誰かの嘘と
傘に降る雨が 冷たい

沈んだ先のあの都市で
僕を塞ぐ あの壁の前で
濡れてしまった 詩集を
失くしてしまった 思い出を

僕は幽霊船に乗って 漂う
見つけ出すんだ 翡翠色の瓶