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バレンタインストラテジー

私は二カ月前から作戦を実行した。因みに作戦をたてたのは、去年のバレンタイン終了後だ。
同じ轍は踏まない。もう逃げない。
ちゃんと渡すって決めたのだ。
ちゃんと渡すって決めたのに。
動悸が、鼓動が、心拍数が。

彼が見えた。今しかない、行くしかない。
この日のために全てを捧げてきた。
さあ、第2017回、聖戦(戦と書いてバレンタインと読む)、開戦だ!!

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冗談

悪い冗談のような物事が、人生があったなら、完璧な解決策や救いを求めるなら、神にでものめり込むしかないのかも。
そうだとしたら、虚無ったり混乱したり途方に暮れたりする私はまともで普通なのかもって思う。
そして、それらの感情がどれだけ溢れても、極力短時間で終らせて動いてられたらな。
悪い冗談みたいな方法に陥ることが普通かい?
それとも、ましな方法でもあるのかい?
環境に染まれば、虚しく、環境を一変させる事は難しいのかな。
そして信用も不信も、そもそも私を知る人っていたかな?
こんな、どうしようもない普通な心理だ、クソ野郎。
この部屋に誰か居たらいいのになぁ。誰か。
先輩でも呼び出すか、クソ野郎。
何処がえっちゃんええねん、クソ野郎。

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誰かの記憶

決して私のものじゃない、
でもきっと私の記憶を
抱えたまま。

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『何故上を向くとポジティブになるのか』

まず、正直にいうと上を向くとポジティブになるということは自分の中であまり実感したことがない。しかし、ネガティブな時は下を向くことがある。それはなぜだろうと考えてみると、自信の無さの現れだと思う。周囲の情報を入れたくない、人の目を見たくないといった、周りのアクションに対してうまく行動できないという思いからきているのかと。情報という点からいうと上を向くという行為も色や物の種類が少なくなりしたがって入る情報も制限される点では一緒だ。しかしそこには違いがあると思う。それは空の青い色だ。元のテーマは『何故上を向くとポジティブになるのか』であるがこの場合は"上"をもっと狭く"青空"として考えたい。(自分的には曇り空や無機質な天井を見てもあまりポジティブになれるとは思わない)青はヒトを落ちつかせる作用があるというし、確かに晴れた日射しの中では何もかもうまくいく心持ちがする。強いて言えばそこには動物、生物としての本能が作用しているのかもしれない。(それは証明できなさそうだし、それをいったら終わりかもしれないけど)
上を向くとポジティブになる↔煩雑なことをどこかに置いてポジティブになりたいから美しく情報量の少ない空を見る
ということなのかもね。結局空が青いからなんていうとこに落ち着いちゃうのかなぁ(笑)

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きゅうり

ぼちぼちやってるよ。
もう七四だからな。
後悔はしてないね。
朝五時に起きて満員電車に揺られて、これまた寿司づめのバスに乗って残業して夜一二時過ぎに寝て、起きて……奴隷みたいな生活送って金貯めて、定年後にガンの手術受けて美味いものも食えないまま施設で死ぬ。
ばかばかしいだろ。
俺は金より自由を愛する人間だ。
美味いか? きゅうり?
しらすときゅうりがまた合うんだよ。
みょうが、ちょっと入れてみな。
うん。
昔ながらの青臭い野菜は品種改良によって姿を消した。そのかわり西洋のハーブなんてのをありがたがってる。世の中なんてむかしからこんなもんだ。
本なんて暇つぶしに読むものだ。経験に勝るものはない。
外国文学読んで外国知った気でいるのと同じさ。
このあいだ日本文学読んで日本人知った気でいる外国人が来たよ。
勉強は大人になってからするものだ。
子どものうちは自然の勉強をしろ。
いくら勉強ができたって人の顔を覚えるのが苦手じゃ意味ないだろ。
人間も自然だよ。
お母さんはキャベツとレタスの区別つくようになったか?
育て方を間違えたな。
人間も作物と同じだ。
そうか。
また来いよ。

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ベタな食玩風物語「机上大戦モビックス外伝 ブルーブレイブ」

#1 ギフト
時は西暦20XX年(修文4X年)。アジアの某国では、カスタム可能な小型ロボット「モビックス」を操縦して対戦する究極のホビー「モビックスバトル」が大流行。
しかし、藤堂カケルは、自分のモビックスが欲しいと強く思っていたのだが、なかなか親に買ってもらえない。
ダメ元で漫画雑誌「コミックガンガン」の銀はがしに応募してから数か月後、彼宛てに限定モビックス「ブレイズ・シークレットカラーバージョン」が届く。
中身は色違いの青いモビックス。
「よっしゃ!これで僕もモビッカーだ!」喜んだカケルは、一時間ほどで組み立てた。
早速クラスメートと対戦しに行こうと思った瞬間、何か聞こえた。
「ここは…一体どこだ…?」
部屋にはほかに誰もいないはずなのに。