駅のホームで
見ていたよあなたのこと
いつもひとりでいる
人混みのなかで…
同じ学校 隣のクラス
知らなかった 駅のなかでは
キミの感情 そのすべてを
エガオと共に知ってしまったから
ねえ、好きだよ。
ただそれだけなのに…
どうしてどうして
伝えられないんだろう?
たった一言
すごく短いコトバ
こんなに難しいコトバは他にないよね?
好きだよ。
君が呼んでくれたなら
ふわっと行ってみようかな、なんて
呼んでくれるはずもない場所に
思いを馳せる
あぁ 今夜も眠れない夜が来た
一日に始まりは22時から
ラジオから聞こえる曲に魅かれ
机の端 置き去り課題は見ないふり
丈があってないパーカーに
裾をまくりまくったデニムジーンズ
似合わない。それ故に此の上無く
愛らしく、愛おしい。
キミが好き?って聞いて
ぼくが好きって言って
明日も好き?って聞かれて
うん、そうだよって答える
明日は分からないけど、
それだけは分かるんだ。
いつか明日が分からなくなるのは、
独りになったとき。
だから今は
独りじゃない。
「もしもし?」
「もしもし」
「…。」
「どうしたの?」
「ううん、ただ声が聴きたかっただけ〜。
えへへ 怒った?」
「ううん」
恋人が欲しいとかなんとか言う前にやることは山積みだとは知っていて、でも今は誰かを愛したい気分なの、溶けたかけたチョコレートアイスを舐めながら言う君とハズレ棒を持て余し木の匂いを口で転がす僕がいつか同じ道を走ることはないだろう。
好き。いくら言っても足りないほどに。
あなたは友達に好きと言えますか?
私は言える。
だけどあえて言わない。
好きだと思うと言ってしまうこの口がどうしても開かないのは、本当に本当に好きだから。
本当の好きは、何度も言ってはいけない。
言葉は人に慣れさせ、薄れていく。
何度も言えば言うほど。
だから私は、いつか言うべき時が来たら言う。
大切な友達であるあなたに。
風が吹いたら君の季節
半袖になって飛行機雲の白さにそっくり
偽物の日々をつまんで潰せ
そらがすぐに明るくなる
眩しすぎるぜあちらこちら
目のやり場がないから
黙ってノートを見つめ続ける
こんな日もきっといい日
石ころだらけの芝生で転んだ 4歳児にはわかってなかった すりむけた膝の白さだとか 手をつないでくれたきみのこととか 朝ぼくはホームにたって いつも通りになにかを待つよ もしかしたらもしかしたらを 1日1度繰り返す 夢で会えないぼくたちは 影がさすと手をつなぐ 頬に触れてくちびるをもっと 忘れられないことばかり トゥレイト トゥレイト 叶えたいって言った? トゥレイト トゥレイト どこへももう いつでもそう 叶えたいって言った
あの娘が泣いている。気まずくなって席を立つと
彼女に袖を引っ張られた。顔を向けるとコッチも向かずに、「慰めてもいいんですよ、先輩」
だって、しょうがねえなぁ。
「楽しいね」って笑った君に
僕はなんて言ったっけ?
「寂しいよ」って泣いてる君に
僕はなんて声をかけたらいいんだろう?
青い空の下でも
僕は泣くよ
みんなが笑っている横で
僕は泣くよ
みんなが笑うために
僕は泣き続ける
春の花びらに
想いを乗せて
散る頃には
「さようなら」
緑が目に沁みる
泣いてるのは
夏のせいだ
できないできない
とか 言いまくってる君より
わたしが できない とき
僕は一体どうしたらいいのさ
黒板に並んでいたアルファベットたちが
一斉に教室中に散らばる。
楽しそうに見つめる君と、只々ぼうっと眺める僕
稼ぎの三分の一近くが借金の返済で消えてしまう。大学に行っていれば、もう少しましな人生が。
「稼ぎの三分の一近くが借金の返済で消えてしまう。大学に行っていれば、もう少しましな人生が」
声に出して言ってみた。すると、悪魔が現れた。
「あなたはただ疲れてるだけ。休んで回復すれば悩みなんて消える。人間なんて単純なもの」
「俺は生きる意味を探したい」
「みんな人生を美化しすぎなのよね。人は意味で生きてるわけじゃない。生命力があるから生きてるの」
「名言だ」
「アニメの受け売りよ」
「実は、このあいだ失恋したんだ。彼女は大企業の社員と結婚した」
「あらそう」
「疲れはとれても失恋した事実は消えない……人間の価値が学歴で決まってしまう世の中なんだ」
「そうね」
「…………」
「価値は学歴で決まっても、魅力は学歴とは関係ないわ」
「だが彼女は俺をふった」
「それはあなたに魅力がなかったからでしょ」
「どうしたらいいんだろう」
「そんなあなたにこれ。アスモデウスパワーEX錠。一日一錠、飲めばわかる」
そんなわけで、定期購入のために稼ぎの半分近くが消える。
それはただみずみずしいだけで、齧ったところでさほどの感動はなかった。熟しても熟しきれない果実は、とてもじゃないけれど、美味しいものじゃなかった。
ただ、私が、それから逃れられなかったのは、ほんの少しだけ甘かったからだろう。その甘さが、今はすごく恋しい。
永遠と疑わなかった
君の声を思い出せなくなって
もうどれくらい経つのかな
夕日に照らされた君の笑顔を
手を伸ばせば与えられた温もりを
忘れていることすら気付けなくて
僕はずっと君を大事にしてると思ってた
ねぇ 叶うなら僕に
もう一度 その手を下さい
永遠を誓った僕に
返ってきた淋しそうな表情の意味が
今になって分かったんだ
夕日に照らされた君の顔は
暖かそうな色をしていたから
そこに埋まった悲しみに気付けなくて
僕はずっと君が喜んだと思ってた
ねぇ 叶うなら僕に
もう一度 誓わせて下さい
今度こそ僕は
僕の為に温もりを求めることはしないよ
今度こそ僕は
僕の為に言葉を重ねることはしないよ
今度こそ それ等は
全て君の為に 君の安らぎの為に
だから
ねぇ 叶うなら僕に
もう一度 傍らを許して