どうしようもないほど生きるのが嫌になる時がある
誰にも分かってもらえないような深い絶望にのまれそうで
歩きたくても足が止まって
呼吸したくても息吸えなくて
笑いたくても顔が引き攣って
声にならない叫びを抱えて一人でただただ泣きじゃくる
でもね、
そんなにあたしが苦しんでても
今日も空は変わらず青いんだ
ただ、今日も変わらず蒼いんだ
性別はグラデーション
知性もグラデーション
ぐらぐら
ぐらぐら
グラデーション
ぐらぐら
ぐらぐら
鍋がぐらぐら
グラタン皿
グラタン食べたいな
暑いけど
伝えたい事があるんだ
君は僕の気持ちをわかってくれるかな
一緒に笑って、一緒に泣いて
なのにどうして言葉が出ないの
声にならなくても伝わるかな
何も聴こえない。なーんも聴こえない。
耳を澄ましてたって何一つ聴こえやしない。
まるで何にも無いようだ。
全てが透けて見え...あっ。待って。
今君の呼ぶ声が聴こえたかも。
そんな出来事からはや数年、日本も少々変わっていった
タケルは青年となり、大王(いわゆる天皇)直属の兵士となった
そして、供界の言う救済が着実に進んでいたこと
そして...
供界降臨から約20年が過ぎた頃、ついに行動を起こした
後に、 丁未の乱と伝えられるその戦いは供界の存在を全国に知らしめることとなった...
事の発端は、些細なことだった
物部一族が部下(というかほぼ農民をランクアップさせたみたいなの)を使って朝廷内部でいざこざを起こし、奇妙な錠前を使って辺りを壊しまくる
そして最後にはその錠前で自爆する...
こんなことが頻発し、大王は物部一族を滅亡させるように蘇我一族に命じた
だが、供界の狙い通りに駒が動いていたわけで...
当たり前だった日々が
当たり前じゃなくなった時
その日々の楽しさ
周りにいた人達のありがたさ
いろんな事に気づく
もっと早く気づきたかった
いつもそう
いつも後悔するんだよ
雨が煙ると
剥き出しの腕に
風は まだ冷たい
ひんやりとした二の腕同士を
隙間無く繋げるのは
指を絡めるより余程敷居が低い
少しでも首が傾けば
異なる関係性に変わってしまう
緊張を孕んで
雨の日の四阿には
眞白の藤が揺れている