別に合わせてるとか流されてるとかじゃないんだ
素直に納得してうなづいているんだけど
やっぱりそういうのって
嘘っぽく見えるものなのかなぁ
僕は弱いからなんでもかんでも脆いから
崩れそうに壊れそうになると
いつも誰かの所為にして
いつも何かの所為にして
必死で隠して泣いている
必死で隠れて泣いている
身も蓋もない僕のはなし
突然の雨に降られて帰った帰り道
もしもだけど、
もし会えたら渡そうと思ってた飴玉
スカートのポケットの中に2つ残ったままで
なんか虚しいなー
やっぱうちの想いは儚い
ひとりで1つ食べてしまう
残ったもう1つがやっぱり虚しい
口に広がる甘酸っぱいも、やっぱり儚い
君と別れて1ヶ月がたった。
別れなんて突然で、糸がプツンと切れたみたいに、静かに終わった。
本当に君のことが好きだったのだろうか。不思議なくらい涙が出なかった。
僕はその日、街中でー…
君の香りがした気がした。
いるわけないのに、とっさに振り返り君を探す。でもそこに君はいなくて。
僕は気づいた。
涙が溢れる。僕はまだ君を好きでいる。君の香りをどこか探してる。
もっと、好きだと伝えればよかった。
苺を咀嚼するみたいな音を立てて呼吸を止めた君と、フォークに残ったクリームを舐めとるみたいに切っ先を撫ぜる私は、まるでショートケーキだった
今迄、死ねばいいのにって思ったことなんて
数え切れないくらいあるけど、
死ぬほど恨んだり憎んだり嫌ったりした奴なんて
ただのひとりもいないんだ
それどころか、あった奴全員が
幸せになれればいいと思ってる
かっこつけたい訳じゃないし、
いい人だと思われたい訳でもない
でも、誰かに言いたいし、
できれば伝えたいやつに伝わればいいと思ってる
でもそれは無理だから、
SOLで伝わることを願ってる
新しい当たり前
全然興味ない と 君が
左手でスマホいじりながら
わたしの話を聞いてくれること
掌を下に 右手を開いてみようか
一番左は“お父さん指”
その隣は“お母さん指”
そのまた隣は“お兄ちゃん指” それと“お姉ちゃん指”
一番右が“赤ちゃん指”
ねぇ、みんな違う人だったろ?
それぞれの指先の 硬い桃色のその先の
真っ白な三日月みたいな
君自身は
伸びてないかい?
幅1mmを保っているかい?
さもないと さもないと
切られてしまう
削られてしまう
君自身 僕自身
個性がどーのと 偉い大人は言うかもしれない
でも知ってんだろ?
伸びきった
伸びすぎた
その なんと言うか
「出る杭」とかいうヤツは
打たれる運命だってこと
長すぎた爪は切られてしまうってこと
さもなくば 剥がれ落ちるだなんてこと
あぁ 痛い 痛い
切られて尖った “元”僕の爪が
うっかり落ちて うっかり踏んでしまった
僕の右足を穿った
刹那、ユーリの視界で、上下が反転しました
「……っ!!」
一瞬の衝撃に意識が飛ぶかと思いつつ、少年は恐る恐る目を開けました
呼吸が掛かる、至近距離のヴァレットの顔
あまりに近いその顔は焦点が合わず、どこか夢のようだったのでした
「本当に、信じてたんだろ?」
少年は、脳が灼熱するのを感じました
そのまま、焼き切れてしまうのではないかと思うほどの灼熱です
それが再び恐怖と驚愕を呼び戻し、ユーリの眼はこぼれんばかりに見開かれていました
「信じてた…………、信じてたんだよ、ヴァレット……」
知らず、涙が伝いました
しゃくりあげるユーリを一瞥し、ヴァレットは小さくため息を吐きました
歯の根が合わない少年は、そして―
―ヴァレットを、激しく拒絶したのでした
「そうだ、信じてた!!! 嘘だと言ってくれよ!なら離れてくれよ!君がそんな人だと思ってなかったんだ本当に!!!」
細く息を吸って
「なぁ、嘘なんだろう?!!」
眠れなくて 寝返りして
逃走した先のカーテンから
白い朝がやってきた
この壁は白い 僕の目は黒い
温かい珈琲 さめたい霧
寂しくて 淋しくて
1人が独りぼっちになったんだ
閉塞するような呼吸を
貴方の言葉が毛布のようで