歩幅が少しずつずれていって、いつしかテンポが合わなくなって、ふと立ち止まった時には、後戻りできない隙間ができていた。
その隙間をなんとかして埋めようとしたけれど、もろい素材で作られた仮の橋は、あっけなく崩れていくだけだった。
もしあの時、同じテンポでいれたなら、今の私は誰とこの景色を見ていただろう。
空を飛ぶ鳥の翼が、やけに重そうだった。
夏が終わる
変わろうと思ってたのに
変われなかった自分がいて
それに苛立つ自分がいて
冬に変わろうと思う自分がいる
でも先送りにしたらきっとまた二の舞になる
本当に変わりたいのなら
今から動くしかないんだ
今から意識を変えなきゃいけない
今から変わりたいのなら
だけどそれが出来なくて
それでとても苦しくて
苦しいから逃げてしまう
こんな駄目な自分でも変わりたいと思うから
せめて前を見つめ続けよう
せめて前に進むために
今を精一杯生き続けるんだ
もらった浮き輪にしがみついて
途方もなくあても無い
この黒く濁った大海を漂う
あのひとの好きがいやに眼について
姿形も感触もない
此の至極曖昧な最愛に途惑う
拭った涙に科白を捨てて
賽を投げる腕も無いことに
今更乍らに涙を流す
一度でも、その優しさに触れてしまったから
わすれられなくなって
もう一度
もう一度
せめて一度だけでいいから
と、
そんな風に
その優しさを求めてしまう
正しいからって
それが正しいと理解しているからって
誰もがみんな正義を実行出来るとは
限らないだろう?
溢れて流れていくのをただ見ていることはできないから包んで置いておくことにした
そうか 流れていくものがそこに留まるわけなどないのか
もし明日地球が滅ぶとしたら
僕はきっと君に会いに行くだろう
そしたら君の手を握って
君との思い出が詰まった地球に
別れを告げるんだ
この星が滅んだらカタチに残る
ものはないだろう
それでもこの星に溢れる愛は
輝く星になって遠い銀河の果てに
届くんじゃないかなって
そんなことを考えて夜空を見上げる
いつもより星が綺麗に見えた