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深夜

眠らない街の電波を捕まえて同じ夜を過ごした気になる

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きみがいまここにいないことが こんなにもきれいだということ

この世の終わりのような重たい空が
奇跡みたいに輝く一番星をのせて
深く深く のしかかってくる

夜が明けてほしいのか
明けてほしくないのか
ぼくにはもう二度とわからない

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あいすくりんりん

人は
自分が一番頑張っている

思っている

そんな奴が一番面倒くさい
自分が一番頑張っている
のを
小さい世界で
どれだけアピールしたところで
ぶつかり合うだけ
みんな
それぞれ
がんばってんだ
ばらばらに、いっしょに
そんなことを考えながら
アイスクリームを掬い取る、夜。


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宇宙線

誰も私のことを気づかない。
誰も私の事が見えない。
誰かいつか私を見つけて...。


ある日私は小さな箱を見つけた。

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本日の魔法講座 その326

あまりにも日常に溶けこんでて
切りとれない全体図にみまがう
きりがみねほんとうは気づいて
ほしかったなんて言わないけど
言えないけどその緑を何と呼ぶ

またあいたいねがいを何と呼ぶ

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前後

あなたの前後は、あなたにしかわからない。
あなたにとっての前は他の人にとっては
左かも知れないし、右かも知れない。
あなたがしていることが
正しいこととか、悪いこととか
他の人にはわからない。
一番わかってるのは自分だってこと。

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此の世に絶対なんてない

二つ以上の選択肢が存在する際
人はどちらを選ぼうと絶対的に後悔をする
その先を想像するしかない現在に
訪れなかった、訪れることのなかった、
ふたつめの未来を欲しがる。
選択とは常に相対的であり、絶対的に後悔をする
取捨選択、捨てる事を惜しんでいては
取る可き行動を、取る可き選択を
違えてしまうのだ。

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通り雨

傘を忘れた

あんなに晴れていたのに
暑い日が続いたこの頃にしては
珍しく空は黒く染まっていた

「ついてないなぁ」思わず口をつく

最近はなにもうまくいかない

ずぶ濡れになった制服姿で
人のいない小さな丘に1本だけある
大きな木に寄りかかるようにして座った

雨が止むまで待っていよう
そう思っているうちに
気付けば眠りについていた

大きなしずくが右の頬にキスをした時
眠り姫のように夢から呼び戻された

あたりは水の雫が輝きを放ち
空には夢よりもずっと幻想的な
七色の橋が鮮やかに浮かんでいた

「悪くないじゃん」少し顔が緩んだ気がした

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Choice

辞めたいのなら辞めちまえ。
君はそれだけの人間だったてことさ。

やりたいのならやっちまえ。
君には色んな選択肢があるんだから。