この世の終わりのような重たい空が
奇跡みたいに輝く一番星をのせて
深く深く のしかかってくる
夜が明けてほしいのか
明けてほしくないのか
ぼくにはもう二度とわからない
人は
自分が一番頑張っている
と
思っている
そんな奴が一番面倒くさい
自分が一番頑張っている
のを
小さい世界で
どれだけアピールしたところで
ぶつかり合うだけ
みんな
それぞれ
がんばってんだ
ばらばらに、いっしょに
そんなことを考えながら
アイスクリームを掬い取る、夜。
誰も私のことを気づかない。
誰も私の事が見えない。
誰かいつか私を見つけて...。
ある日私は小さな箱を見つけた。
あまりにも日常に溶けこんでて
切りとれない全体図にみまがう
きりがみねほんとうは気づいて
ほしかったなんて言わないけど
言えないけどその緑を何と呼ぶ
またあいたいねがいを何と呼ぶ
あなたの前後は、あなたにしかわからない。
あなたにとっての前は他の人にとっては
左かも知れないし、右かも知れない。
あなたがしていることが
正しいこととか、悪いこととか
他の人にはわからない。
一番わかってるのは自分だってこと。
二つ以上の選択肢が存在する際
人はどちらを選ぼうと絶対的に後悔をする
その先を想像するしかない現在に
訪れなかった、訪れることのなかった、
ふたつめの未来を欲しがる。
選択とは常に相対的であり、絶対的に後悔をする
取捨選択、捨てる事を惜しんでいては
取る可き行動を、取る可き選択を
違えてしまうのだ。
傘を忘れた
あんなに晴れていたのに
暑い日が続いたこの頃にしては
珍しく空は黒く染まっていた
「ついてないなぁ」思わず口をつく
最近はなにもうまくいかない
ずぶ濡れになった制服姿で
人のいない小さな丘に1本だけある
大きな木に寄りかかるようにして座った
雨が止むまで待っていよう
そう思っているうちに
気付けば眠りについていた
大きなしずくが右の頬にキスをした時
眠り姫のように夢から呼び戻された
あたりは水の雫が輝きを放ち
空には夢よりもずっと幻想的な
七色の橋が鮮やかに浮かんでいた
「悪くないじゃん」少し顔が緩んだ気がした
辞めたいのなら辞めちまえ。
君はそれだけの人間だったてことさ。
やりたいのならやっちまえ。
君には色んな選択肢があるんだから。