むずかしいことはあとまわし。柔らかな夢に今日はひたして、どこまでだって飛んでいこう。おやすみ、おやすみ、またこの世界でね。
憧れは嫉妬に変わり
やがて羨望に変貌し
そんなどうしようもない感情が
わたしのなかで
どうしようもなくちらつく
大きくぱっちり開いた目。いつもより強くピンと背筋を張る。君に思いが届くのか、いささか緊張。そんな時は何度も大きく息を吸えばいいんだ。そして、何度も大きく息を吐けばいいんだ。誰かに気づいて欲しくて、誰かにここにいていいんだよって言って欲しくて。それでもみんなに冷たく当たって、みんなを濡らしてしまう。元気な太陽が恨めしくて、優しい風が羨ましくて、爽やかな雪に憧れて。いつかはみんなに受け入れてもらえるんじゃないかと、淡い期待を持ちながら、今日も急ぎ足で私は進む。by台風13号……なんて。
好きは「好き」であると同時に
隙である。
君の隙に入れれば
一瞬だけ僕の勝ち
私の好きに君が気づけば
一生分、君の勝ち
Q「なぜこうなってしまったのだろう」
「なぜ僕は生きているのだろう」
「なぜあの子は死んでしまったのだろう」
A 「 」
答えが出ない
どんな頭のいい学者でも
説明できない問いがある
そんな問いは僕らが生み出した
僕らが生きる「地上」で生まれた
だったら
だったらきっと答えは反対側の
「宇宙」にある
きっと宇宙にはこの世界の秘密が隠されている
この世界の残酷で美しい秘密が
隅から隅までどうにか運ぶ
挙げ句に隅が分からなくなる
それでも秋はやってくる
僕を運びにやってくる
月は僕らの真上の左
いつかのようにすねている
そうして秋はやってくる
僕をゆらしにやってくる
ゆら、ふら、はら、
ゆら、ふら、はら…
一筋の爪痕を、消しゴムでなぞる
そうして夏は海の向こうへ消えていく
そうして、君は、秋だ!
交差点で少年は立っていた
雨が彼に打たれてもビクともしない
暗くなっても立っている
ふと少年は空を見上げた
空はいつの間にか流星で輝いていた
少年はいくつお願いするつもりなのだろう
少年は何をお願いしたいのだろうか
四つ目の口内炎に名前をつけて、
友達になろうよって笑ったんだ。
寝転がってテレビを見ていたら
お風呂が沸いたんだって。
「なんで毎日そんな必死に成って生きてんの?」
「え?だってなにが奇跡かわかんないじゃん?」