モノトーンだったわたしの世界を
カラフルに変えたのは
あなただったから
そのお礼の「ありがとう」と、
伝えられない「好きです」を乗せて、
わたしは言った。
「彼女さんとがんばってね」
風の変わり方とか
均衡の崩れ方とか
色の褪せ方とか
誰かの視線とか
そういう些細な事に
敏感で居たいと思う
あの人に君の話をしても、君が遠征に行っても、祝日を挟んでも、それでも同じで何も変わってなくてよかった。
でも、
隣の席でよく話す以上の関係にはなれなくて、それも同じで何も変わらなかったけど。
貴方の唇を3秒間見つめただけで
心臓の位置をこれ以上無いほどに
はっきりと感じさせられる
比例代表選を教えているとき. 自分の家族を話したりする
きっとそんなところなんだ. 退屈させないのが好きなだけ
それだけなんだ たぶん それ以上でも それ以下でもない
でも ときどき この髪を優しくなでてくれたらって考えてる
いつか わたしは海の潮で 岩に消えないあとを残す
大勢いる子の一人でしかないとしても
笑わない君が嫌いじゃなかった。
たまの休みに僕のうちのベルを鳴らす。
開ければいつもの能面ヅラ
今日はどこに行こうか?
「前に話したあの喫茶店にでも行かない?」
そう提案すると
「憶えててくれたの?」と驚いた表情の後に
笑顔を零してくれた。
それが珍しくて嬉しくて、僕はつい
こんな嘘を吐いてしまった。
「そういえばこの間、臨時収入が入ったんだ
だから今日は僕が奢ってあげる」
サイフの中を確認。ATMを経由し喫茶店に到着。
好きなものを頼んでよ。と言いつつ即座に自分用の1番安いコーヒーを注文。君は目を輝かせて
カフェモカとマカロンのセットをお願いします。
会計を済ませて喫茶店を後にする。
君はまだ笑顔を絶やすことなく、脚取りも軽い。
笑わない君が嫌いじゃなかった。
その気持ちは嘘じゃない、けど
笑って欲しくないわけでもないんだよね。
大好きな人も、いつかは過去に。
その人が、何を愛して、何を嫌って、何を喜んで、何を悲しんで。
その人と、何を共有して、何を争って、何ができて、何ができなくて。
今の人生にはいずれは関係なくなって、秒針の進む速さのまま霞んで行ってしまう。
伝わらなかった心の震えも、動かなかった頭の中のキーボードも、青春という名で片付けて。
あの人を好きだった事を、大切にしまっておこう、なんて。
「ねえ、ダイアモンドの指輪を買ってきたんだ、貰ってほしい。」
「ありがとう。でも一つ欲を言わせてもらうと、私が100歳になった時は、一本の百合の花をそっと置いて欲しいな。」