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死んでしまう系のあなたに。

息を止めていた
ただ、目玉だけ
タテに横に動かすと
耳許で羽虫の音がする。

白い白い余白が愛おしくて
ちびてしまった鉛筆で落書きしたい。
昔は女手と云ったひらがなのかたち、
「ぼく」と「きみ」と「あなた」が
好きだ、と云うこと。


(詩集が二冊、届きました。)

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むだい

あなたの ひだりての くすりゆび
ぴかっと ひかる その ぎんいろを
わたしの じまんの やえばで
かみくだいて かみくだいて

そうして ごくり、と
のみこんでしまえば その あい は
わたしのものに なるのだろうか

そうして ごくり、と
のみこんでしまっても その あい は
あのひとのもののまま

いさんに やかれて しぬのだろうか

0

無題

心が苦しい
痛い
ズキズキしている
勝手に君に怒ってしまったとき
寂しくて泣いた
素直にごめんって言えなかった自分が憎い
明日謝ろうって思ってた
君が死ぬという考えしか出てこない
今日君は生きてた
死なないよっていってくれた
心が癒された
ぼくの大事な親友の君
ありがとう

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明日へ

君は他の人とは
少し違った雰囲気を纏ってた
笑った顔も
もちろん好きだったけれど
君のその雰囲気に惹かれていたんだと
今になって思う
もうきっと手の届かないところに
いる人だから
もう君のことは思わない
私は今の自分と未来を向いて
進んでいこう
さあ
明日へ

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振られる…

君は振られて落ち込んでる…
でもよく考えてみてよ。
別れを告げられた君は、君を好きでいてくれない。愛してくれない人を失ったに過ぎない。
けれど、別れを告げたあいつは…
好きでいてくれる。愛してくれる君を失ったのだから。
君は傷つく必要はないんだよ^ ^

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恋のまほう

さみしさを説き伏せたきみの言葉
ぼくを知らないふりしたその刃は
こころだけを深く切り裂いて
血塗れのまま別れを告げた

拝啓、ワーカーホリックさん
いまは何月か知っていますか
年中スーツを着込むきみには
初雪の季節など関係ないのでしょうか

きっと二度とほどけない
心臓を縫いとめる赤い糸
生涯 治らない傷までつけられて
どうしてまだきみを好きなんだろう

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シリウス

伸びすぎた前髪を切るとき
生まれ変わるような心地がした
ひっそりと書いては消す言の葉たちは
いつかさよならするときのためのうた

きみの後ろ姿を見慣れすぎて
影しか見えなくなることが怖かった
あわててその声を耳に閉じこめた
おだやかさと孤独は背中合わせ
きのうのわたしは遠くなった

深夜0時を泳ぐさかな
うろこのきらきら
透明な夜のくろとあお
夢みてこぼれるなみだに溺れている
わたしの となりに
目がさめるような、ひかり
きみの、ひとみ

0

夜に依存して

散々あなたを罵ったけど
散々あなたの好きなもののを「捨てて」きたけど
わたしやっぱりあなたを嫌いになれないの

あなたを好きでいることをやめられないの
だから書きかけのメールは
夜に依存して 捨ててしまった

0

無題

全てを手に入れる事なんてできない
時間は限られてる
全てが大切なのに
何を捨てたらいいんだろう

0

無題

助けてが言えない君の
握り締められた白い拳

掌に浮かんだ三日月を
君は僕に見せてはくれない

助けてが言えない君の
握り締められた白い拳

1度だって解いてくれたら
僕がその手を引き寄せて

1度だって解いてくれたら
君の望みは叶えられる

握り締められた白い拳
たった1度の勇気で良いのに

その指先に血を通わせるのが
君は如何しても怖いのだね

握り締められた白い拳
たった1度の勇気で良いのに

そう思う僕はまだ
君の目線を知らないのだね

2

生クリーム

しつこいの
いつまでも
もう50杯ほどレモン水を飲んだのに
まだ居座るの
しつこいったら
いつまでいるの
77杯目
やさしいの、知っているから
悔しくて腹立つのよ
101杯目
嘘みたいにストンと消えた
残ったのはレモンばかり
え、急に
心細くなって
わたしが消えてしまう気がした
涙はしょっぱくなるから
消えた跡さえ遠のくばかりだから
たまらなくなって、

ぱくり

0

逃げ

嫌だから逃げた
怖いから逃げた
合わないから逃げた
なんとなく逃げた

いつか

いつの日か君が
逃げ続けてきた日々から逃げたくなるなら
僕はその日からずっと逃げ続けるために
この理想から逃げ出してやる