脳筋型だから諦めが悪いんだ。
机上の空論だなんてわかってる、
でも、化学を専攻する事はそれを形にする事だろ?
原因を考えられるだけ考えて、書き出して、一個ずつ潰してく。
脳筋らしく、コツコツと、飽きもせず、空論を叶えるために。
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脳筋型なのに理系に進と結構大変…。
でもそれのお陰で就職先が決まったから。
やってきて良かったと思うこの頃。
今日は楽しかった
友達とお弁当食べたし
友達と笑いあえたし
友達と怖い話もした
ぼくとお話してくれたし
お弁当も一緒に食べてくれた
あぁ、楽しかったなぁ
明日は楽しいかな
明日も笑いあえるかな
お弁当一緒に食べれるかな
お話もしてくれるかな
明日もぼくを嫌わないでいてくれるかな
勉強飽きたって言った
飽きるほどやってないって言われた
百も承知だよ
爪が甘いって?
そんなこと言われなくても知ってる
高校生はもっと勉強する?
知ってるよ黙れよ
そりゃお前は
すごく勉強するし頭もいいけどよ
でもな
僕は僕なりに頑張ってる
自分基準のものさしで
勝手に人の努力
はかった気になってんじゃねーよ
努力になれてない人間は
こうやって少しずつ
勉強時間ちょっとずつ増やしてくしか
方法ねーんだよ
そんなこともわからないお前に
僕の努力は伝わらない
偉そうにほざくな
今に見てろ
いつかお前に勝って
鼻で笑ってやるよ
見下して「あっれぇ?」って
言ってやるよ
楽しみに待ってろ
ふざけんなよ
「ねえ、コーヒー飲む?」
「いただこうかな」
「砂糖とミルクは?」
「どちらもいらないよ」
「君はいつもブラックだね」
「いつもというわけじゃないけれどね、だいたいブラックだ」
「苦いのが好きなの?」
「いや、甘すぎるのは嫌いだけど、甘いものが嫌いなわけじゃない」
「じゃあどうしていつもブラックなのさ」
「格好いいからだよ」
「ブラックの方が?」
「そうだよ、ブラックコーヒーを飲んでクールさをアピールしようと思ってね」
「そうかい、僕は純粋にコーヒーが好きだよ」
「僕のイメージでは、コーヒー好きと名乗る人は、ブラックで飲むよ。君みたいに大量に砂糖を入れない」
「決めつけは良くないな。全世界の砂糖の入ったコーヒーをこよなく愛する人に謝った方がいい」
「ごめんなさい」
「うん、じゃあ今日の君のコーヒーは砂糖入りだ」
「あぁあ、僕のクールさが」
「まぁいいじゃないか、たまには可愛さをアピールしたって」
「仕方ないね、まぁそんな日もありかな」
今日は特別に若い頃の話をしてやる。俺は駆け出しのバンドのギターボーカルをやっていた。作詞・作曲の担当も全曲俺だ。あの時はまだ全然認めてもらえなくて、路上で歌いながら冷たい目ばっかりでよ、気持ちはプロなのに、実質学生のお遊びの延長みたいな感じだった。ぎゅっと目を瞑って、視線からも何からも逃げるように歌ってたんだ。金? ああ、すっげーカツカツだったよ。四畳半に3人で住んでさ。3人っつーのは、俺と、ベースの奴と、ドラムの奴な。
俺には、当時5年ほど片思いしている女がいたんだ。5年ていうと、俺たちがバンドを組んですぐの頃まで遡る。えれえべっぴんな女だったよ。すらっと背が高くて、赤がよく似合った。俺たちの音楽を飽きもせずにまあ、いつも聞いてくれてたんだよ。いい女だろう。
俺はなあ、彼女のためだけに歌を書いて、彼女のためだけに歌ってた。おいお前、笑っちゃいけねえ、本当に惚れた女なら飯食うときも足洗うときも頭から離れねえもんよ。そうだろ? あ?
なあ。聞いてくれよ。(聞いてるよ、と僕は言った、)彼女、本当に俺たちの歌好きでいてくれたんだよ。目を見りゃ分かるんだよ。本当に好きでいてくれたんだよ。喜んで欲しかったんだよ。俺たちが売れたら、世に認めらりゃ、喜んでくれると思ったんだよ。だからだったんだよ……なあ。彼女への思いが消えたってことじゃなかったんだよ、ただもっと沢山の野郎に聞いてもらえるような…慰めたり励ましたりするような歌を作ろうと思って、(ここで、淀みなく回っていた口が30秒ほど動きを止めた。)
売れたよ、それからは。頑張ってる奴らを思って、歌を書いたよ。自分たちが力になれるって、神様みたいな気分で歌ってた。皮肉だよなあ。みんなの為に、って吐かしたって、そのみんな、には彼女だって入ってたはずなのになあ。ああ。それから彼女のことは一回も見かけてねえ。
歌は、空に溶けもしなければ、地面に染み込んだりもしない。ましてや人に届いたりなんか、しない。あるだけだよ。無人島に電信柱立てるみたいな、そんな作業だ。こらぁ、おっさんからの教訓よ。
音楽? 今じゃ週に一回くらいはギターに触るよ。ボケ防止にな。
貴公子ちっくに
片目 閉じ(られ)たら
永遠なんて言葉も
信じていた(くな)いのに
「・・・なんか、特別な日になったな・・・」
私はそれしか言えなかった。
久しぶりに、ほんとに久しぶりに有彩に会って、そして大晟に会えたなんて・・・。
大晟が行ってる高校は、私の高校と真逆の方向にある。そのため、中学を卒業してからというもの、大晟の高校の人とは誰1人会わなかった。
なのに、卒業してから初めて会ったのが、大晟だなんて・・・。
気づけばあたりはすっかり暗くなっていた。どれだけ有彩と話していたんだ。
有彩と別れた私は家に帰って一気に後悔した。
「大晟が横通ったのに、なんで話しかけたりできなかったんだ・・・よっ、久しぶり!くらい言えば良かったじゃん・・・次いつ会えるか分からないのに、なんでなんでなんで・・・。」
ーー結局、中学の時と同じだ。
肝心な時に話しかけられない。声が出せない。
大晟にだけは、いつもそうだ・・・。
圧倒的な才能に潰される。涙が出るほど美しい文字達は、僕なんかより君の方が似合うし、この並びだから素敵にうつる。
はじめの2行で打ちのめされる。真ん中辺のあの一言で涙が溢れ出す。
そういうのって快感だ。自分の感情なんて分からないけど、純粋で快感だ。