きみとぼくとはよく似ていて、
ぼくはきみに敵わない。
って云うのは、とても素敵なことだ。
人は
生きている内は
生きるためには
罪を犯さなければならない
どれほど目上の高い人でも
立ち場
これだけが違うだけ
そして
僕らは生きる
焼きたてのメロンパン
大好きな魔法の国
フランス映画の最新作
貴方のくれた約束たちは
いつだって出任せの出鱈目で
遂げられる可能性なんて端からなかった
だけど それで構わなかったの
もしかしたらの 万が一の
そんな薄っぺらな希望だけで
その場凌ぎても 喩え嘘でも
交わしてくれた事実だけで
私は宙を舞えたから
無数のドアが並ぶ学校の廊下
どこからかチャイムが鳴る音がきこえる
ラジオと携帯を開けばここは別世界
憂鬱で空虚な世界よ、さよなら
ここではなんの隔たりもない
そう、ここは未来の鍵を握る学校
SCHOOL OF LOCK!
きみがまぶたに色をのせるみたいに
いつだって鮮やかに生きられたら
こんな泣き顔も隠し通せたのかな
きみを映した夜露がふるえる
きれいなまつげを丁寧にふちどって
ぼくのいる世界へ落ちてくる
真っ赤に染まったくちびるを
ぼくをさそうその甘い声を
舌の上でやわく溶かした
まるで魔法みたいだとぼくは笑う
こぼれる雫を絡めとる細い指
きみの爪のカラフルは まだ乾かないまま
ある人は罪を犯さない。
こうこうこういう理由で犯さない。
言うまでもない理由を含め、理由がある。
そういうところに対して、鈍感な奴と比べれば何倍もある種の思いは強かった。
故に、彼は罪を犯していない。
しかし、犯している。…犯している?
犯していない。犯している。
そして、その事実を受け入れるしかない。…ない?
生きていますか?
あの思いの強さは今、どこにありますか?
生きていますか?
息をする以外のことは。
彼は惨めで哀れだ。彼はああいう人間だ。
ある子が罪を犯されている。
罪を犯したのは、その子だ。
なにかないかと
おもったところで
のぞんだところで
なやんだところで
けっきょくのところ
なにもない
あなたが居ないとき
聴く曲にどこか憂いを感じる
遠く離れた場所で眠るあなたを想う気持ちは暗く、重たい
あなたがとなりに居るとき
こんな憂いはどこかへ隠れてしまう
なにかの拍子に顔を出しても
あなたの笑顔に救い出されてしまうのだ
だから、今日も何も言えないままで