探してるんだ、何もかも。
前に進むんじゃなくて、どんどん穴を掘っていくんだ
深く、ふかく。
あの時の君の笑顔と
あの瞬間の君の声を
僕は好きになっちゃったんだから
しょうがないよね?
これまでとか、これからとかは関係なくて
あのときのきみが
今、堪らなく好きなんだ。
君がなるべきなのは
「人材」
ではなく
「人財」
でも一歩間違えれば君は
「人材」
ではなく
「人罪」
どっちに転ぶかは
君の生きた道のりが示すだろう...
傘を差した君を見つけたの
窓の縁に頬杖ついて
二階の僕が
困ったように目尻を下げて君は空を見る
誰かを待っているのかな
雨の中
ひとり
そんなにひらすらに
濡れるスカートの裾を気にして
僕だったら君のこと待たせたりしないのになあ
なんて気分
曇り空にしか目がいかなくて
僕のことちっとも目がいかなくて
そんな君が、
とか言ってみたりして
なみだ、こぼしてくれて
ありがとう
くるしい きみの つめたいてのひら
たすけてっていえなくても
はなさないよ
溢れんばかりの愛情が
君に汚く露見しない様に
僕は精一杯の恰好をつけて
この想いを君に贈る
昼下がりに見えたあの日のキミは、懐かしい日々に拍車をかけるように思いを伝えようと、足早に歯車を回し続ける。
重ねた温もりの数がいつの日か、両手で足りなくなった日には、あなたの手のぶんも数えてみては、足りなくなったねって笑ってみたい。