あれから何回目の満月でしょうか
君の髪はすっかり伸びましたね
君がドライフラワーにするために買ってきた薄桃色のバラは、美しく枯れました
私はもうチャットモンチーは聴きませんが
君はまだ聴いているのかしら
私はもう本は読んでいませんが
君はまだ古本屋の50円の本を読んでいるかしら
そちらの雪はどうですか
東京はまだ秋が最後の力を振り絞っている所です
どうか風邪を引かないで、ストッキングなんかはいちゃあダメですよ。どうかズボンを履いてください
p.s僕の前ではスカートだと嬉しいですが
お風呂の洗い場で、いつものように何処からか石鹸が入った目をぎゅっと瞑ったまま。
生きる、と生きてる、と生きている、はぜんぜん別なのかも知れない。なんて考え込んで、蛇口を探る手がお留守になる。
けし粒みたいな小さい文字に囚われたぼくだって大切にして生きたかった。詩人になんてなれなくっていいから夢がみたかったのに。
好きなことを
やらなきゃいけないことから逃げるためにのみ
やってはいけない。
好きなことだとしても、
いつでもやりたいと思うとは限らない。
でも、1度でもやりたいと思ったなら、
少しでも好きだと思ったことがあるなら、
最後までやり抜けよ!!!
好きなことくらいやれよ!
そんぐらい、自分の弱さに勝てるようになれよ。
夢を語るきみの姿に、劣等感はきっと感じてないはず。
明日を喜ぶきみの姿に、虚無感はきっと感じてない。
異性と笑うきみの姿に、嫉妬感はきっと感じてない。
気づかないし、気づきたくない。
わたしと違うきみのこと。
好きだという言葉で目隠しをして
迷える夜道をさまよい歩く。
ある人が俺に言った
「お前、雑魚だな」と。
その時俺は思った
俺は雑魚だ、と認めよう
いっそのこと、世界一の雑魚でも良い
だけど一つだけ、
世界一の雑魚って
成長するしか進む道ないんだよ
君みたいな強さもいいと思う
だけど、
「雑魚」という称号ほど
おいしいものはない
弱さは
他人の卑下の対象ではない
成長を促す最強の信号だと思う...
就職先が決まった事を報告した時からなぜか時が流れるのが早く感じた。
そして遂にその時はやってくる。
開ける扉は重く感じ
鐘の音はいつもより小さく聴こえ
店内の音楽はいつもより暗く聴こえた。
それでも店主だけは何も変わらなかった。
いつも通りの髪型、眼鏡、服装。
いつも通りの表情、仕草、態度。
発する言葉。漂う香り。人気のない店内。
僕は何だかそれが嬉しくも思えた。
「おはよ。」
いつもと何も変わらないその声。
「......」
僕は何も言い出せない。
「いつものか?」
その一言は凄く有難かった。
「...うん。いつもので。」
少し重めの空気。でもいつもこんなんだ。
特別毎日話してる訳ではない。
店主は最後の日までいつも通りを突き通してくれた。それが本当に嬉しかった。
全てを食す。体内に巡る珈琲。いつもと何も変わらない。
勘定を済まそうと僕はポケットから一万円札を取り出す。
「...マスターありがとう。本当に...ありがとう」
店主は一万円札を見つめる
「こりゃなんだ?」
「マスター最後くらいかっこつけさせて。
...お釣りは要らないよ。」
店主は僕の言葉に嬉しそうに応える。
「ボウズ。最後ってなんだい。もう来ねーつもりなのか?」
「あっいやそーゆう訳じゃ...」
クイ気味に店主が僕に言う
「勘定はしっかり貰う。でも今じゃねぇ。またここに来な。そん時に払え。こいつは今だけ俺の奢りだ。」
「それ奢りじゃないよ。」
その言葉を最後に僕は喫茶店を出ていった。
やつらはただの臆病者
偽物に惑わされちゃいけない
ありもしない罪を君に着せてるだけ
すべてやつらの猿芝居
やつらの醜い幻想に
君の目まで奪われないで
洗車機をつかうと必ず雨が降るんだってきみがぼやいてたから、
ぼくはひとり黙ってガソリンスタンドへ。
雨乞い、なんて古風なことばを持ち出すこともないよ。
きれいに磨いた白い車に雨粒が流れるのを見たいんだ、なんて云ったらマゾだってきみは笑うのかな。
みんなあたりまえって言うけど
あたりまえってなんだろう
友達と話すのもあたりまえ
明日が来るのはあたりまえ
いや,違う
もし明日…地球が終わるとしたら
それはあたりまえじゃない
ものすごい大量の奇跡なんだ
ああ…なんて難しいんだろう
あたりまえをあたりまえにするのって