どん底だから 後は這い上がるだけだと
あなたは容易げに言うけれど
この世が地獄たる所以は
ここが本当に底か 誰も知りえないからだ
今より悪いってことは無いだろうと
手渡した結果どうなったっけ
僕が歴史から学んだ唯一のことは
人間は歴史から何一つ学んだりはしないということだ
冷たい雨
立ち尽くす影
世界は今日も問いかける
もういいかい?
まだだよ 当然まだだよ
明日は今日よりもひどいかもしれない
飛び出したら余計にどしゃぶりかもしれない
でもここじゃないよな
さあ 問おう
僕はどこまでいけるだろう
地獄の底を抜いてしまうかもしれない
あるいは雨雲を突き抜けるかもしれない
少なくても言える事は
ここではないよな
天国も地獄もすぐそばにあって
たかだか一生分の間隔しかない
濡れたって気にすんなって
お気に入りの靴を履いて
涙が枯れるまで踊ろう
やがて虹の橋を渡ろう
はっきり物事をいう。周りを良く見る。かっこいい。きらきらしてる。
コミュ症。周りと同じことができない。ださい。淀んでる。
これがきみとぼくの違い。
きらきらしてる君に
淀んでいるぼくが
恋をしてしまった。
今日の、体育終わりの君。
髪が、ちょっと、お風呂上りみたいで、爽やかな雰囲気だった
清涼飲料が似合いそうな。
そんな君に恋をしたぼくは、ぼさぼさなわけで。
伝えたいことが伝えられない。
もういっそ、
言語が話せない体になりたい。
全て、吐き出してしまいたい。
嘔吐したい。
とうめいな雨が降り出した音がして午睡から醒めた、そんな夢を見ていた。
しんかいに沈んでいって、そっと目をひらく、そんな夢を見たかった。
やぶれた鼓膜からホワイトノイズが流れだす、そんなふうに人生を終えたくて、
こぼしたミルクの色した夜を、ただ眺めていた。
辛い時は一緒に泣いて
嬉しい時は一緒に笑って
バカやってふざけあったあの帰り道も
一緒に飲んだホットココアも
ずっと忘れない
ずっとずっと、忘れたくない
だから今日も
バカやってふざけて
その辺に寝っ転がって
青春だねーって言い合おっか
君がいるから生きてられた
ここまで諦めないで歩いてこれた
迷惑だなんて思ってないよ
だから、もっと頼ってほしいな
雨でも君が
僕の隣で
笑って話しかけてくれるから
うっかり僕は
スニーカーの爪先の白を
水溜りで汚した
センコーなんてうぜぇ。
制服とかマジめんどい。
何処かに属しているなんてダサいんだよ。
そう言って君は制服を着崩して、髪を染めてピアスして。
別にその格好を否定する訳じゃないけどさ、「何処かに属しているなんてダサい」とか言いきったんなら記号になるんじゃねえよ。
何処にも属さずに生きるなんて無理だからな?
僕がこっちに来て早2年。仕事はなんとなく慣れてきた。毎朝インスタントの珈琲を飲み。
満員の電車に揺られ会社へ向かう。
ネクタイをつけるのも慣れたもんだ。
月給は安いなりに親からの仕送り無しで楽しく暮らせてるし、会社での上下関係も上手くやってる
ただ1つ。たった1つ毎朝のルーティーンが欠けただけで大学に入る前と同様に朝が嫌いになりかけてる。
会社に入ってから覚えた酒はどうも僕には合わない。でも上司の機嫌とりに今日も酒を飲む。
「また来るよ」
店主に言い残したその言葉は今はどこかにいってしまったよう。
何もかもが愛しくなる。
扉の鐘の音。珈琲の香り。半熟の卵。
流れる音楽。店主の声...面影。
でもここには何も無い。
誰に向かって発してるか解らない「行ってきます」
誰もいないこの部屋に響くは扉の閉まる音。
ただそれだけ。
行ってきます。
奴らの汚さに
奴らのズルさに
ふりまわされないで
奴らの汚れた笑いに
奴らの曲がった怒りに
まどわされないで
どうか
君の白さを
汚されないで
君のまっすぐさを
折られないで
奴らの前に立ち向かってくれ
私の正義が
私の描いた「正しさ」が
世界中に轟く世界
私のエゴで
私の言葉で
誰かが救われる世界
私の願いが叶えば
誰かの願いが叶う世界
そんな世界に
世界よ 変われ
何度名前を呼んでも返事をしないことを、明日になったら理解できるかな。
もしも今時間が戻るのなら、元に戻す魔法をかけてあげるのに。
君のために回ってた世界は今日も回ってて、笑ってしまうくらい変わらない明日に涙が溢れた。
西空の黒い雲
漂うガソリンの匂い
ベタつく肌に塩を塗り込む
視界の透明度の落ちる日に
座る運転席
駅で待つあなたの立ち姿
つまむチョコレート
手渡すホットコーヒー
クシャクシャな髪
優しく撫でる手
濡れた瞳と頬の先