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我儘で自分勝手

好きなところだけ好きになって

好きなところだけ好きでいて

嫌いなところはひとつもなくて

嫌いなところは見ないフリ

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有り余って余りある余裕と余白

傷の付き場もないくらい
ボロボロになったつもりだったのに
性懲りもなく、またやってしまった。

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愛情

止め処なく、滞りなく、
垂れ流していたら、
枯渇寸前。

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恋愛失格者の長い言い訳

「僕と付き合ってください」と
いつも通りの飄々とした感じで
言うつもりだった言葉が出なくて
声が出なくて喉が鳴って
がちがちでやっと出た言葉は結局
「僕と友達になりませんか」だった
あの人はなんとも言えない顔で
「今までは友達じゃなかったの?」って
悲しそうな声でボソッと言って
そのまま走ってどこかへ行ってしまった
違うよ
こんなことが言いたかったんじゃない
違うんだよ
僕は貴女が好きなんだ
演劇の台詞みたいな言葉を呟いても
もうここにいない君には届かなくて
八つ当たりで蹴った石は
全然とばなくてすぐそこで転がった
それがとても惨めで苦しそうで
「好き」のたったの2文字が
喉からなかなか出てきてくれなくて
多分君はもっと傷ついたよね
意気地無しが恋する資格はないって
いつかの君の言葉が胸に刺さった

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メリーゴーランド

あなたはそっちの馬に乗って
私はいい馬に乗りたいの
あなたに勝っていたいの
そのためには有利にならないとね
先に行ってもいいでしょ?
どうせ追い越して
私の手の届かないところへ
消えてしまうんだから
だったら
一周回ってあなたといたいの

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BLUE SPRING

漫画やドラマ、映画の世界だけの事だと思ってた男女の友情は成立なんてしないと
男女で仲良しメンツなんてありえないと
だけど君と出会って君と仲良くなって
きっと私だけでは見ることが出来なかった世界に今私はいる
ありがとう、ありがとう。
素敵な青春中です、ただそれだけ

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ヒロイン

アニメや漫画の恋の展開なんて信じねぇけど
唯一運命の出会いってやつは信じてやるよ
じゃなきゃこの感情をどう説明しろってんだ

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君が・・・

私は、君にこの気持ちを伝えて君は「彼女がいる」
と言った わかってたけど、彼女が違う男と浮気してるのも私と彼も知ってて 彼は、それを見て私に笑って言った「寒いね」って手が震えていた。 
 私の方があなたを愛してるのに彼は彼女が好き
 だった彼の悲しい背姿を見たくないのに

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三日月

今日はずいぶんと高いところにいらっしゃる。夜道を照らすだけが役割じゃないし、遠き記憶を思い出すための光でもない。真っ黒な世界ににっかりと黄金の口を開けて、僕を小馬鹿にする奴さ。

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フィクションをかけと言われたからやったけど、面白いね〜ただタイトル決まんね

開かれたページが何を示しているのか考えている
目を閉じて鏡の前に立つ 夜中に目が覚めて名前を叫ぶ
あなたは天使みたい スキなんかないけどやっぱり
思う あんなの間違ってる
「お互いの道を見つけよう」色鮮やかな火のともる夜
「ぼくは気づかなかったんだ あんなに悲しんでいたのに だからお願いだ」
わたしったら恥ずかしい 悲しみが滲んであなたにうつったんだ
これは古い映画ではないし おとぎ話じゃないってわかってる
でも今にでも駆け出したくて仕方ない
あなたは魔法が使えないと悲しんでいたけど
去っていった魔法は悲しみを消した 遅すぎることなんかないよ

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無題

こんばんは。お元気ですか。
お手紙を差し上げるのは随分と久しぶりですね。
今夜は風と雨が強くて、
こんな夜、屋根裏部屋はひゅんひゅん啼いて、
そうすると私は、
無性に貴方にお会いしたくなるのです。
きっと屋根裏部屋の啼き声が あんまり 悲しげで
だからなのかもしれません。
心細くって、子供に戻ったような心持ちで
貴方を欲してしまうのかもしれません。
そう。今夜の私は子供みたいに
ただの雨と風を怖がって、
それで眠れないのです。
身体ばっかり大きくなって、
変に長いこと起きていられるものだから
余計に眠れないのです。
こんな時、貴方がいて下さったらと思うのです。
貴方が此処にいて、
早く寝なさいと私を叱って、
そうしたら私は
呆気なく眠れるような気がするのです。
すると貴方は呆れて、少し皮肉気な、
何方かといえば冷笑に近いような、
そんな微笑みを浮かべて、
僕を呼ばずとも眠れたんじゃないかと言い乍ら、
けれど私の髪を撫でる其の手は
本当は何処までも甘やかなのです。
いいえ、隠したって分かります。
だって、一度狸寝入りをして
確かめたことがありますから。
その時 貴方は私の額にキスまで下さって、
自分自身で照れてしまって、
誰も見てやしないのに
(つまり、貴方はそう思っていた筈なのに)
空咳を3つして、
それから私に背を向けて眠ってしまいました。
嗚呼、怒っては嫌ですよ。
純粋で可愛い好奇心なのだから、
恥ずかしさを理由に怒ってはいけません。
いいえ、やっぱり怒って下さい。
どんなお叱りだって大人しく聞きますから
どうぞ すぐさま此方へいらして。
私に貴方のお声を聞かせて下さい。
ね、お願いです。たった今、此方へいらして。

なんて。冗談です。
私が貴方の嫌がる事をしてしまうのを
一等嫌うのは御存知ですね。
貴方が私の望みを叶えてやれないのを
一等嫌うと存じております。
だから私、
もう貴方のお手を望むのは辞めたのです。
澄み切った あの空へ細く燻った貴方に
私は そう決めたのです。
今日だって ちゃんと眠ってみせます。
だから安心して下さいね。

長くなりました。
貴方の顰め面が浮かんだので眠ります。
おやすみなさい。
この心に在るだけの愛を込めて。