恋がしたくって、ひとり。
大人になりたいだなんて、
思ってもないことをあなたが云うものだから
ときどきわからなくなる。
どこかの街の、ライムって読む喫茶店で待ち合わせてお茶をしようよ。
少しだけ遅れるけれど、必ず待っていて。ちりんと鳴らした入り口のドアに、振り向いて一瞬ののちに
こぼれるようなあの笑顔を見せて。
君の見る明日が、今日の泣き顔を抱きしめてくれますように
手の届かないところで溺れていきませんように
ぐっすりと眠れますように
君は休んだ。
君の彼氏も早退した。
じゃぁぼくも帰っていいだろ。
君は熱。
君の彼氏は偏頭痛。
ぼくは
君がいないから帰りたかった。
君がいない教室なんてぼくにとっては寂しいもの。
彼が帰ったとき ずっと思ってた。
なんであいつばっかり。
なんでぼくはダメなの。
いつもあいつだけが良くてぼくはダメなのか。
許せない。
彼は偏頭痛って分かってるんだけど
ぼくにとっては
彼は君がいないから帰るんだって思えてしまって。
だからぼくも帰りたかったんだって思う。
嫌だなぁ。
わがままばっかでさ。
君の辛さも
彼の辛さも
ちゃんとわかってるのにさ。
自分だけわがまま言っちゃってさ。
嫌んなっちゃうな。
ぼく自身が。
この世の中には苦しみや悲しみが数え切れないほどにある そんな世界だけど きっとすこしでも笑っていられる時間があるといい
君が苦しみに押しつぶされそうな時
私の紡いだ言葉が背中を支えるといい
あなたの優しい手が 私を支えたように
沈んでゆく、夢を観た
とうめいな闇。
膝を抱いたまま、くるり
上か下かもわからない 浮 遊 感
このままそっと眠って
とうめいの一部になれたなら
目なんてもう 覚めなくたって
いいと思った、
大人がくれる自由なんて
僕らが大人になったら
消えてなくなってしまうから
だから僕は自由を
自分の手でつかみたいんだ
楽して手に入れたものは
簡単になくなっちゃうから
だから僕は宝物を
僕が自分で見つけ出すんだ
たとえそれが
どんなに遠くてどんなに高いところでも
僕が自分で手に入れるんだ
きっと出来る
きっと上手くいく
自分にそう言い聴かせながら
きっとまた何もない一日
あたしの街は枯れているから
あたしの周りは平凡だから
自分で都合の良いように解釈して
あてもない未来を見て
今を見失って
レザーのジャケットを買った。割りと派手めのを。今日それを着てみた。鏡の前に立った。いい感じだ。でも、それは気づくとハンガーにかけ直されていた。