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片想い即興詩。

恋がしたくって、ひとり。
大人になりたいだなんて、
思ってもないことをあなたが云うものだから
ときどきわからなくなる。

どこかの街の、ライムって読む喫茶店で待ち合わせてお茶をしようよ。
少しだけ遅れるけれど、必ず待っていて。ちりんと鳴らした入り口のドアに、振り向いて一瞬ののちに
こぼれるようなあの笑顔を見せて。

2

あいねがいます

君の見る明日が、今日の泣き顔を抱きしめてくれますように
手の届かないところで溺れていきませんように
ぐっすりと眠れますように

0

ゆき

きょうふってるゆきはぼくの
いたみ
かなしみ
にくしみ
によってできているのだ。

0

かえらせろよ。

君は休んだ。
君の彼氏も早退した。
じゃぁぼくも帰っていいだろ。
君は熱。
君の彼氏は偏頭痛。
ぼくは
君がいないから帰りたかった。
君がいない教室なんてぼくにとっては寂しいもの。
彼が帰ったとき ずっと思ってた。
なんであいつばっかり。
なんでぼくはダメなの。
いつもあいつだけが良くてぼくはダメなのか。
許せない。
彼は偏頭痛って分かってるんだけど
ぼくにとっては
彼は君がいないから帰るんだって思えてしまって。
だからぼくも帰りたかったんだって思う。
嫌だなぁ。
わがままばっかでさ。
君の辛さも
彼の辛さも
ちゃんとわかってるのにさ。
自分だけわがまま言っちゃってさ。
嫌んなっちゃうな。
ぼく自身が。

1

いのり

この世の中には苦しみや悲しみが数え切れないほどにある そんな世界だけど きっとすこしでも笑っていられる時間があるといい
君が苦しみに押しつぶされそうな時
私の紡いだ言葉が背中を支えるといい
あなたの優しい手が 私を支えたように

2

即興詩。

沈んでゆく、夢を観た
とうめいな闇。

膝を抱いたまま、くるり
上か下かもわからない 浮 遊 感


このままそっと眠って
とうめいの一部になれたなら
目なんてもう 覚めなくたって
いいと思った、

0

本物

大人がくれる自由なんて
僕らが大人になったら
消えてなくなってしまうから

だから僕は自由を
自分の手でつかみたいんだ

楽して手に入れたものは
簡単になくなっちゃうから

だから僕は宝物を
僕が自分で見つけ出すんだ

たとえそれが
どんなに遠くてどんなに高いところでも
僕が自分で手に入れるんだ

1

東京

きっと出来る
きっと上手くいく
自分にそう言い聴かせながら
きっとまた何もない一日

あたしの街は枯れているから
あたしの周りは平凡だから
自分で都合の良いように解釈して
あてもない未来を見て

今を見失って

0

キャラ

レザーのジャケットを買った。割りと派手めのを。今日それを着てみた。鏡の前に立った。いい感じだ。でも、それは気づくとハンガーにかけ直されていた。